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詩とそれにまつわるエトセトラ #1~#50

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2019年12月の記事一覧

#8「girl friend」

「突然だけど、結婚して名字が変わりました」
そう書かれた あなたからの手紙
驚いたけれど ほっとした
あなたはきっと とても幸せ

授業をふけたあなたの言い訳
「具合が悪くて保健室に行ってます」
って 言ってあげたのはわたし
あの貸しは もう返してもらったっけ?

夏休みに会った時
ファーストフードの窓際で
昔の思い出話した
いつも速攻の恋愛していたあなたが
今の彼とはまだだと言った
1年付き合っ

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【解説編】#8「girl friend」

 # 1~# 7までわりと関連を持ってあげて来たのですがここでちょっと雰囲気を変えて、また別なテイストの作品を。これは最初にさっさとネタバレしてしまいますと、これまでも度々出てくるわたしが敬愛してやまないユーミン様の作品をリスペクト?させていただいて…といいますか。松任谷由実さんのわたしが好きな曲(というか全部好きなんですが)の中に『ガールフレンズ』という女友達をテーマにした作品がありまして。それ

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#9 「Letter」

つまらないこと ばっかりだわ
何かいいことが
起こらないかと
朝も夜もベッドの上で想ってる

高校時代の友達からの
久しぶりのLetterには
彼女があの頃付き合っていた彼とは終わったと記されていた

熱い恋も冷めるほどの時間
そんなにたってしまったのね
わたしは相変わらず臆病で
誰かに恋するのを怖れてる

大学生になってからは
いろいろやってはみたけれど
コンパもビールもカラオケも
何処かで馬鹿

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【解説編】#9「Letter」

 # 8で「女友達」をテーマにした詩をあげた流れで、こちらも女友達からの手紙を元に書いたものを。

 これは大学になって1年くらい過ぎた頃か?高校だか、もしかしたら中学の時の友達だったかもしれないけれど、近況を記した手紙を貰って、そこから書いた想いです。今だったらメールとかLINEになるのかも知れないけれどその頃はまだそのようなツールがなくて手紙のやり取りというものがあった時代でして。(ここで改め

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#10 「銀曜日の恋人」

週末の街はにぎやかで
なぜだかいつもより淋しくなる

逢いたいのに逢えないの?
わかっているけどわからない
イブにもらったシルバーリング
今日も指にはめてるのに

他の誰かに電話して
どうにかしたらいいのかな
けれど、もしもあなたから
着信あるかもしれないから
何もしないで待ってるの

土曜日も日曜日も月曜日もダメならば
銀曜日まで待ってるから

(2015)

※【解説編】はこちら

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【解説編】#10 「銀曜日の恋人」

 今日はクリスマスイブですね。というわけで、イブにちなんだ詩をプレゼントにあげたいなと思いこちらをどうぞ。

 毎度の初っぱなからのネタばらしですが、タイトルを読んで、特にわたしと同世代の方は「!?」と思った方もいたかもしれませんがそうです。このタイトルにある『銀曜日』とは萩岩睦美先生作のマンガ『銀曜日のおとぎばなし』(1983年1月号から1984年12月号にかけて『りぼん』(集英社)にて連載)か

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