読書嫌いでも1年後には趣味になる
読書生活を始めてから気付けば1年が経過した。今では暇さえあれば読書する習慣が身につき、特に小説を読み漁る生活をしている。
1年前の夏までは趣味も没頭できるものもなく、酒を飲む日々に明け暮れてたのに。色んな意味で人生が変わったなと思う。
秋に向けて徐々に体力も取り戻し、読書量も増えてきた。
小説は物語の中へ引き込まれ、擬似体験ができるような気がする。人それぞれ感じる感覚が異なるように、物語の捉え方も異なっている。そんな色んな感じ方を共有できたらいいな。
194、『御命授天纏佐左目谷行』 日和 聡子(著), ヒグチ ユウコ(イラスト)
町田康さんがオススメしてたので購入。文体が古典的で読み切れるか不安だったが、読んでいるうちに幻想的な世界へどんどん引き込まれる。人間が動物や虫と対等であり、新たな理想的な世界だなとも感じられる。ヒグチユウコさんの絵もとても魅力的で物語の想像を膨らませてくれる。
195、『庭』 小山田 浩子(著)
すごく独特な短編集。会話の中に句読点も行替えもないので、読むのには結構体力がいる。この世に存在していないものが登場したり、話の結末が曖昧なまま終わる話ばっかりでスッキリはしないが、こんな本もあるんだなあと新ジャンルに本に出会えてよかったと思う。
196、『愛と死』 武者小路 実篤(著)
好きな言葉がタイトルに埋め込まれていてずっと気になっていた本。読んでみたら純恋愛小説というのか、主人公に描写がとても分かりやすく物語に引き込まれた。これまで武者小路実篤という人物を知らなかったが、実篤記念館へ行ってしまうほど魅了された。とてもオススメ。
197、『友情』 武者小路 実篤(著)
こちらも読みやすい。現代に比べると、昔のほうが友情というものは厚く硬いものだったのだなと思う。青春時代によくありそうな恋愛ドラマだが、そこに友情というものがうまく描写されており、物語に引き込まれる。
198、『お目出たき人』 武者小路 実篤(著)
昔は恋愛をするのにも親や兄弟の目を気にしなければならず、自由な恋愛ができる現代に生きててよかったと思う反面、ここまで愛される鶴が羨ましくもなった。このような主人公がいま存在していたらストーカーと勘違いされそうだが。
199、『九十歳。何がめでたい』 佐藤愛子(著)
祖母がはまっている著者が気になって読んだ。著者が今までの生き様をユーモアを交えながら語っている。口コミが良くて期待値が高かったためか、そんなにのめり込みはしなかった。高齢者には読みやすく共感できる部分もあって響くのかも。
200、『月下の恋人』 浅田次郎(著)
小説のストックがなくなり弟の書棚から拝借した一冊。ずっと気になっていた著者。口コミによるとこの本は浅田次郎の世界観に入りやすい時本だそうで。短編集なので空き時間にも読みやすい。結末がどうなったのか自分で想像しなければならないが、それもまた楽しいのではないかと思う。できればこうなってて欲しいなとハッピーエンドを想像したい。
ついに200冊を突破!!!
目標よりは時間がかかってしまったけど、日々沢山の物語に出会えて幸せです。著者の方々、編集や制作をしている方々へ感謝します。
これからも世界中の色んなジャンルの本に出会っていきたいです。
もしかしたら読書嫌いな方は読んでいないかもしれないけど、とりあえず気になった本はどんどんめくってみて欲しいな。では。
MAKO