呼吸という声〜生きている物の活動の根幹にあるテンポ、あるいはペース〜
「生きている物」の活動の根幹にあるのは「テンポ」あるいは「ペース」ではないだろうか。
そんなことを思う。
ヨガに取り組んでいると、ルーティーンを通して身体の変化と向き合うことになるわけだけれど、身体がすっきり軽く感じることもあれば、重く感じることもある。
軽く感じるときは呼吸も軽やかであり、身体が温まるにつれて呼吸のペースも自然と速くなる一方、身体が重く感じるときは呼吸のペースをあえてゆっくりにしてみると、不思議と身体が軽くなってゆくことが多い。
逆に、身体が重く感じるときは呼吸のペースを速めてしまうと、さらに重く感じることが多いように思う。
身体の調子は日々変化しているとして、「正常な状態」を把握し、その状態へ戻す手助けになるのは、その時々の状態に固有のテンポ、あるいはペースだと感じる。
そして、その固有のテンポ、あるいはペースというのは、最初から分かっているわけではなく、何かの作用、働きかけに対するフィードバックを通じて少しずつ明らかになってゆくもの。
「呼吸」という身体の声、自分の内側からのフィードバックを大切に、一日一日を過ごしたいものです。