マガジンのカバー画像

日々編む響き

20
日々感じたことを言葉にして、残す。
運営しているクリエイター

2021年2月の記事一覧

10年

10年

10年目と言っても、地面を揺らした自然ってものからすれば、人間が勝手に決めた区切りなわけで。
けど、なんだか今年は、いつもよりあの日が怖い。あの日から、そのまんまの日々を過ごしてきた気がして。それが10年って、パンッと区切られてしまいそうで。

忘れられない言葉がある。震災で、妻と息子夫婦と孫を、全員失った男性の言葉。
「何で俺だけ生き残ってしまったのか。」

普段なら、いや生きてる方がきっと素晴

もっとみる
simple people

simple people

不幸にならないといけないって思う人は、意外と多い。不幸になって初めて幸せになれるっていう。そんな人いるのかなと思うかもしれないけど、多いのだ。
二、三年前まで、僕もその一人だった。

幸せになるには、幸せになることだと気づいたのだ。

意識を無くす

意識を無くす

色々やりたいことがあってね。時間が足りないなあと思うわけ。けど、時間を増やすことはできないから、大概はサクサク、ポンポンと、こなしていって、時間かけたいところはゆっくりとやっていこうと思うのです。
この、サクサクポンポンするには、どうしたらいいかなと思ってたところ、ある単語が僕の目や耳に立て続けに入ってきたのです。

「無意識」

例えば僕は、最近カレーが好きなんだけども。特に最近好きなの。そんで

もっとみる
他人事ではない

他人事ではない

NHK出版「NHK出版 学びのきほん 自分ごとの政治学」2021.1 中島岳志著 
を読んだ。
わかりやすくて、面白かったよ。
何が良かったか。一つ挙げると。
冒頭の、"はじめに"で、
(007P)「この本を読んでも、私の考えに同調する必要は全くありません。(中略)政治学を学ぶにあたって、何よりも重要なのは自分自身の関心と出会うことです。」

何でも"自分ごと"にしていくと楽しいかもしれない。疲れ

もっとみる
Untitled

Untitled

僕は自分を肯定したいし、他人を肯定したいし、他人からも肯定されたい。
否定ばかりしてくる人と一緒にいる必要はないってことに、ここ二、三年で気づいたよ。

諸行は無常だね

諸行は無常だね

人間の細胞は毎日のように新しく入れ替わってるそうだ。そう考えると、昨日の人と、今日の人が、なんだか微妙に変化してる。いつもと違うなと思っても、自然の中の出来事なんだな。常に動いてる。無常。

あんなに好きだったのに、とか。あんなに嫌ってたのに、とか。人間の心の変化って恐ろしいなと、自分の過去を振り返って思ってしまう。自分の毎日の気持ちの変化が、ちょっと恐い。

ものさし

ものさし

自分だけのものさしを持っている人は、強い。ぶれない。正確に自分の測り方で測ることができる。
他人のものさしで測ると、毎回寸法が変わったり、自分では大きいと思ってるのに、小さくなったりする。
それで、嫉妬したりする。

ものの長さや価値なんて、自分のものさしで自分で決めたらいいのだ。
自分のものさしを手に入れたかったら、一つだけ方法がある。

孤独を愛すること。
孤独を愛すると、自分のものさしが出て

もっとみる
演劇の空気

演劇の空気

好みの話。

台詞で物語を作る本より、台詞で空気を作る本の方が好き。
台詞で物語を語る役者より、台詞で空気を作る役者の方が好き。

そんな空気がない舞台を見ると、ここはどこなんだろうと思うことがある。ストーリーはもういいから、空気をくださいってことがある。

空気は、とても大事なのです。

芝居の話でした。

「さよなら」

「さよなら」

「さよなら」という言葉が昔から好きだ。さよならすることは、好きじゃないけど。

ふと。
「さよなら」は、文字でよく見るけど、言ってる人をあまり見ない。さよならって何だか、バイバイとか、じゃあねより、結構さよならって気分になっちゃう。ちょっとさみしい。

ただ。
人生の終わりにはみんな、出会った人の数と、さよならした人の数は一緒になる。それなら、たくさんの人と出会った方がいいなって。ここ数年は思うよ

もっとみる