ブランクーシ「無限の柱」
ルーマニアの彫刻家として知られるコンスタンティン・ブランクーシの「無限の柱」を《建築》と呼ぶかと言えば、否である。
あくまでも《彫刻》としての建築である。古代ローマの建築家ウィトルウィウスの建築者が示すように、ヨーロッパにおいて古来、建築は総合芸術であった。
ハーバート・リードの『彫刻とは何か』(宇佐美英治訳、日貿出版社、1980年)を読むと、彫刻は元来、建築の内にあったものである。建築から分離したのである。
《彫刻》としての建築、言い換えるとデザインとしての建築は、総合芸術としての建築では決してない。総合芸術としての建築は《彫刻》でなく、彫刻を含み込むものだからである。
noteでブランクーシ「無限の柱」について書かれたものがあったので参考までに。