詩のはじまり
詩というものの人類史的な起源に遡って『ギルガメッシュ叙事詩』から考えてみましょう。イエズス会士のメディア論者ウォルター・J・オングの『声の文化と文字の文化』を読んでいますので、文字の成立は重要な問題と捉えています。詩は元々は口承です。『ギルガメッシュ叙事詩』もホメロスの『イリアス』『オデュッセイア』なども、それ以前にあった口承の詩を編集して、テキスト化したものですね。アリストテレスによると「叙事詩」は文字による「歴史」に道を譲り、衰退します。
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