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返歌(10月17日)
今日も様々な歌に出会えてありがき事であります。
お礼の気持ちで拙なる返歌を
対流するマントル柔らかい地殻 泡粒のような人類たち
思い出す半紙を切りてこよりたる 綴じていたのは行政書士か
施設なる母の手紙の長々と 切手便箋封筒送れ
秋来るきたると言えど湯あがりは エアコン点けて中途半端な
デジタルに作れぬ曲線音も然り 生音に勝るものは無りし
夕焼けは山の端雲を高くして 僅かに見えぬ箒星かな
空蝉のすがる樹ごと切り倒され 風情も共に色即是空
蓮の葉を手繰り寄せればたわわなる 実りの秋をなでまわしたき
入院前備え鍛えし上半身 車椅子にもヒョイと移らむ
出かけ前余計な事を言うから 君の弁当忘れたんだぜ