返歌(10月16日)
沢山の歌に感動と共感と共に生きる時代を感じて、返歌をば
後宮に満開に咲く妃の如く 薫り儚げ芙蓉の君よ
この頃は仕舞い込んでた雛飾り 今年は孫に会わせてみたい
収穫の季節を祝い秋祭り 便り無くとも共に迎えむ
言語をば弄りて思ふ伝達の為の言葉か飾る言葉か
ぷんぷんと頬膨らませる少女をば愛しく思う柔き文化ぞ
嘱託で都合に合わせ週三日休めば四日欲する体
妻も子も朝起き抜けに化粧する その習慣はいつからだらう
暑き夏光合成の実り受け 金木犀は誇り放つか
人の世のわずかな時を共に生き 心かよえとタップは続く
秋の陽の日没直後に見られると ニュース伝えし彗星いづこ
小市民われも時には詩人にて世を儚んで逃避行する
ピッと言う通用口の計測器 体温のほか何を撮るやら
ランドセルの奥にひしゃげた給食のパンを喜ぶ児だった私
小春日のうたた寝こそが極楽と思えばそこに届く幸せ
楕円の上小さな丸を書き足せばワンニャン手形出来上がりけり
そうかもねそうかもしれないだけれどね 吾も相当へそは曲れり
夏風邪は治りしはずのその声は君が大人に近づくあかし
沈んでも甲斐無し今宵カンターレ なすがままならきゅうりはぱぱよ
想定する自身の寿命逆算し 家族迎える準備を始める
鳥の名の付きし花を数えけり 極楽鳥も鶏頭も入れ