習作 歳離る(としさかる)
万葉集より
「柿本朝臣人麻呂、妻死にし後に、泣血哀慟して作る歌」
去年見てし秋の月夜は照らせども 相見し妹はいや歳離る
(こぞみてし あきのつくよは てらせども あいみしいもは いやとしさかる)
悲しみはいかばかりかと思いつつも「いや歳離る」のわずか7音で「年月とともにいよいよ遠ざかってしまう」を表す言葉使い、さすが柿本人麻呂さまでございます。
「歳離る」使ってみたい。
妹がため言葉使いを矯めせよと 言える勇気のいや歳離る
違うな・・・全然違う。
でも気になってしまって
品下がる露悪趣味たる若さなら 悔いる頃には手遅れと知る