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【名言】竹政 伊知朗 | 消化器外科医

2023年9月3日放送の「情熱大陸」に登場した消化器外科医の竹政 伊知朗(たけまさ・いちろう) 氏。

今回も、名言コレクターの僕の独断と偏見で「情熱大陸」での竹政氏の発言の中から「言葉」を拾っていきます。

まずは、竹政氏がどのような人物なのかを知るためにプロフィールを見てみましょう。

1965年広島生まれ。大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了。
大阪大学医学部第2外科で研修医となり、大阪大学大学院消化器外科講師を経て、2015年、札幌医科大学医学部消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座教授に就任。教室員300人のトップを務める。大腸がん治療の世界的エキスパートで国内外より数多くの医師が手術見学に訪れる。就任後、全国でも珍しいロボット手術専用手術室の整備や様々なタイプの手術支援ロボットの拡充に尽力。その結果、この台数は全国一に。大腸がんの手術では、新型のロボットのほとんどを日本で最初に用いて執刀している。国内外39の学会で役職を務め、日本内視鏡外科学会の「ロボット支援手術検討委員会」では、委員長として、安全なロボット支援手術の推進を図る。

引用元:『情熱大陸 公式サイト』
https://www.mbs.jp/jounetsu/2023/09_03.shtml


それでは、ここから「情熱大陸」内での竹政氏の「言葉」を拾っていきます。

・新しい術式を何のためにやるかと言ったら、そのやっている患者さんがハッピーかどうかっていうことに尽きるので、結局患者さんのためにならなかったらそれは医者のエゴになっちゃうじゃないですか。

・(10年前、母のがんを知った時、医師としての自信が揺らいだ。なぜもっと早く気付いてやれなかったのか)何をやってるんだろう俺はと思って。おふくろはずっとにこやかにしてくれてたのに、結局自分のおふくろががんになっちゃって。呪うわ、自分を。何をやってたかなと思うね。

・(手術を終えた日は必ずロボットの全操作映像をチェックするのが竹政の習い。無理や無駄がなかったか、凝視する眼差しは本番さながらだ)もう地道にコツコツやるしかなくてこういうことってのは。ここは良かったけどここは良くなかったという点がいくつも出てくるので、それをずっと画像を起こしながらキャプチャするんですよね。こういう姿はあまり見せない方がいいと思うんだよね。余裕があるような姿を見せるのもかっこいいんだろうけどね。

・(糸の切れた凧のように遊び歩く毎日をいつまでも続けられるはずもない。中村さんの父親に諭され実家へ。でも、頭を下げるのはごめんだった。)「人様に迷惑をかけて」なんて言われたらそのままかばんを持って出てこようと思ってたんだけど、おやじもおふくろも何も言わなかったんだよな、帰ったとき。申し訳ない気持ちが多くてな、恥ずかしい、はっきり言って。すげー恥ずかしくてな。

・自分の親にそういう手術をされたいか?って僕はいつも言うんだけれども嫌でしょと。絶対再発してほしくない人を手術しているつもりでやらないと、そういういい加減な手術をするんだ。いい加減なことをするのは僕は結構厳しくダメと言う。

・母の病気で自分が患者さん側の立場に座って話を聞いたときは、やっぱり抵抗がありましたね。自分の母だけはきっと特別なことが起こってうまくいくんじゃないかみたいな感覚があって。だから、冷静になって思うと、私が患者さんに話す側の時も僕の話を聞いてくれる患者さんだったり患者さんのご家族の方っていうのは、そういう感覚を持たれているんだろうなと思うので。

・人から評価されることを求めてないんだと思う。唯一それをして欲しいのは、父と母。父と母によくやったなとは言われたいです。

引用元:『情熱大陸』(MBS製作著作/TBS系全国ネット/9月3日放映)


次に、番組中でのナレーションからも拾っておきます。

・一人っ子は宿命にあえいだ。成長するにつれ屈折が深まる。家を離れ横浜の進学校に進むと、決められた未来から逃げ出そうと医学部の受験を拒絶。親からは勘当を言い渡された。

・息子にとって母親は特別な存在だ。ましてや、10代の反発を無言で許してくれた人。

・永遠の後悔が患者を思う男の力なのだ。

引用元:『情熱大陸』(MBS製作著作/TBS系全国ネット/9月3日放映)


いかがでしたでしょうか。
みなさんの「今」に響く名言と出逢うことはできましたでしょうか。

引き続き名言をコレクションしていきますので、よろしくお願いします。


参考までに今回の「情熱大陸」のダイジェストも掲載しておきますね。

大腸がんロボット手術のエキスパート
“世界初の手術”と“母の闘病”と

現在、がんによる女性の死亡数が最も多い大腸がん。早期なら内視鏡切除も可能だが、進行すると根治的な手術が必要となる。

札幌医科大学の竹政伊知朗は、手術支援ロボットによる大腸がん手術で世界が認める腕を持つ。彼の手術はとにかく"美しい"とされる。術野に出血はほとんど見られず、確実で早い。患者の腹部にあけた小さな穴に手術器具を取り付けたロボットアームと腹腔鏡カメラを挿入。手術台から少し離れたコンソールで、3Dの立体画像を見ながら、両手両足を使ってロボットを巧みに操る。大腸がんの中でも最も手術が難しい「直腸がん」の執刀数は全国トップクラスだ。他の病院では「手術ができない」「肛門は残せない」などと言われた患者でも、竹政の手で日常生活を取り戻してきた。                              

6代続く外科医の家に生まれた竹政は、大学を受験せずふらふらしていた時期があり、親に勘当されたこともある。「なんか素直に医者を目指したくなかった」。敷かれたレールにあらがい続けた2年間。親友宅に居候していたが、外科医である父親から「君は一体何がやりたいのだ?」と諭されたのが転機となった。

今年竹政は、最新型のロボットで「世界初」と言われる手術を2つ成し遂げた。通常の大腸がんロボット手術では腹部に5〜6つほど穴をあけるが、一件は、直腸がんと横行結腸がんの2つを「へそ」ひとつの傷から切除。別の一件は、腹部に傷をつけずに「肛門」から直腸がんとリンパ節を切除した。いずれもがんを安全確実に取り切り肛門を温存した。術後の痛みは軽く、傷跡もほとんど残らない。患者は当初、がんへの恐れや手術の不安にさいなまれていたが、竹政と話すうちに手術を受けようと決めた。無事手術を終えた竹政は、早速、患者の家族の元へ...             

実は、竹政自らも長い間、母の闘病に向きあっていた。若いころ無茶をしても見守り続けてくれた母。担当医から辛い宣告を受けた時、痛感したことがある。「患者の家族の立場になると、辛さや悲しみ、その現実を受け入れることに大きな抵抗があった。きっと自分の患者さんやご家族も、僕の説明を聞く時、同じような思いを抱いている―」

〝患者の家族″になった"医師"の日々にカメラを向けた。

引用元:『情熱大陸 公式サイト』
https://www.mbs.jp/jounetsu/2023/09_03.shtml

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