Z世代と株式投資
近年、若い世代において、株式投資をする人の割合が増えているようです。
野村総研の生活者1万人アンケートによると、20~30代の間で株式投資をしている人の割合が、急速に増えています。
上図でもわかるように、2018年から2021年にかけて、特に20代や30代の人たちの間で、投資をおこなう人が増えていることが読み取れます。特に20代の伸びは凄く、2018年と比較して約2倍の人が投資を始めています。
また、同じ調査において、投資はしていないが興味はある人の割合の調査も実施されています。
こちらの図から、20代の投資をしていない人たちの投資への関心はあまり変化はありませんが、30代以上の世代では投資への関心が急速に増えていることが分かります。
また、日経新聞の記事によると、Z世代にとって王道の投資先は「投資信託」になるそうです。証券会社によっては100円から始められますし、最初の一歩として踏み出しやすいのかもしれません。
こうした背景には、NISAやiDeCoといった制度の導入や、YouTubeやSNSを通して情報が得やすくなったことが一因と言われています。
しかし、投資に興味関心を持つ人が増える一方で、投資トラブルに注意喚起を促す報道も増えています。これから投資を考えている若い世代の方には、気をつけてもらいたいと思います。
さて、個人的に気になったこととして、投資を実施している・関心を持っている人たちの、個人特性を調査してみたいなと思いました。
一口にZ世代と言っても、様々な違いが存在します。
そのため、年齢以外の性別や居住地といったデモグラフィック変数や、ライフスタイル・価値観などによって、投資への関心の差異を分析してみると、面白い結果が得られるかもしれません。また、投資を考える動機なども、より掘り下げると面白そうだと思いました。