Chat GPTをレポートに使うことはダメなのか?
対話型AI、Chat GPTが非常に話題になっています。
ご存じの方も多いかと思いますが、Chat GPTは質問を入力すると、まるで人が答えたかのように回答してくれるAIです。
例えば、ユニクロのマーケティング戦略をChat GPTに聞くと・・・
このように、端的にユニクロのマーケティング戦略を回答してくれます。
また、分析に必要なコードを聞くと、これも以下のように教えてくれます。
このように、どんな質問にも答えてくれるChat GPTですが、それ故に大学では問題が生じることも考えられています。
その問題は、「Chat GPTがレポートを書いてしまう」というシンプルかつ重要なものになります。大学ではレポート課題が出題されることがありますが、Chat GPTの回答をコピペするだけで、それっぽいレポートが完成してしまいます。
こうした現状を踏まえ、色々な大学がChat GPTの大学の学習における利用について、見解を示しています。
九州大や大阪大が(リスクに十分注意しつつ)利用を禁止しない一方、上智大学はレポートなどにAIの使用を禁じることを発表しました。
さて、個人的には、AIは勉強や研究に非常に便利なツールだと感じています。例えば、英語で書かれた文章を日本語にしたり、日本語の文章を英語にする際、DeepLなど翻訳系AIを使って助かったことは幾度もあります。
また、最近特にすごいと思ったのは、GammaというAI。
このGammaを使うと自動で洗練されたパワーポイントを作成してくれます。
例えば、「マーケティング入門」というテーマでスライドを作成してもらうと・・・
私自身が一文字も書かずとも、自動でこのようなスライド資料を作成してくれます。日本語にはまだ対応していないようですが、将来的に日本語でも自動生成してくれると、活用の幅が広がりそうです。
ただし、よく言われることですが、こうしたAIの回答は、必ずしも内容的に正しいとは限りません。そうした意味で、Chat GPTだけでなく、AI翻訳やスライド資料においても、おかしな表現や内容に違和感を持ち、修正できる専門知識が求められる気がします。
個人的には、新しいテクノロジーを活用してみる気持ちはとても大事だと思うので、学生にも一度とりあえず触ってみてもらいたいなと思っています。そのうえで、英語や専門知識を学習してもらい、AIを効果的に使えることも大事なのではないかと思います。
もちろん、AIの回答をコピペで提出・・・というのはダメですが。