この本はいかが 109
ぎんなみ商店街の事件簿 ブラザー編、シスター編
井上真偽 小学館 共に2023年9月18日初版
驚きです。ブラザー編とシスター編の2冊が同時に発行されています。かつ、各本は対応する3つの事件から構成されています。
4兄弟と3姉妹が、事件を解決する様子を描いていますが、2つの家族が交流することはほとんどなくて、独立した形で進んでいきます。
それぞれの本が面白いのはもちろん、同時に2冊を読むと、驚きが倍増すること間違いなしです。
同一の出来事が、観測者の立ち位置でこんなに異なるのか、真実は本当に一つと言っていいのだろうか。日常生活のみならず歴史を振り返るとき、私達の認識に対する警告や暗示になっているのかも?。
3番目の事件では、兄弟、姉妹共に危険でした。無事でほっとしました。
商店街の「ジュエリー神山」の神山園子おばちゃんは只モノではありませぬ!。商店街のドン?。続編(発行されたらね)においても重要な人物になりそうです。兄弟姉妹の特徴を明確化していて、楽しむ事が出来ました。