この本はいかが 062
梅雨物語
貴志祐介 角川 2023年7月14日初版発行
3つの中編作品で構成されているホラー小説です。独立しています。それぞれを紹介します。
皐月闇(さつきやみ)…中学校の教員だった老人宅に教え子の女子がきます。持参した亡き兄の俳句集を読み解いていきます。俳句に詳しくない読者にも、分かりやすく述べられています。途中から、事件を感じさせる方向へ。
ぼくとう奇譚…1936年6月の話です。夢に出てくる黒い蝶がキーワードとなります。ホラーというより幻想小説の枠でしょうか。夢は恐ろし