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音楽遍歴〜JAZZにはまった日々

こんにちは、makotoです。

今日は音楽に関するひとり語りをしようかな。

最近の、と言っても2000年辺りからこの20年以上(どこが最近やねん)、マイブームで熱心に聴いているのは、Techno、House、minimal、Electronica。そういったLyricsのあまりない類のものから、アンダーグラウンドなHipHopとか、リズムやサウンドに重心のある音楽。
EDMやTranceのメジャー感があってアゲていくHiFiな音作りは苦手で、LoFiでミニマルで内省的でAbrtractなものを好んで聴いている。


中学1年でベイシティローラーズ(バブルガムポップ)とKISS(ハードロック)の洗礼を受けて以来、ギターの鳴ってない音楽は聴かない、とばかり、様々なロック〜ヘビーメタル、パンク、オルタナティブからフュージョンまでを熱心に聴いてきた。
なんせ、30代半ばまで日本が世界に誇るメタル雑誌BURRN!を購読していたのだから!

2000年に妻が長男を身籠ったことを知ってから、胎教のためにもあんまり喧しい音楽は聴かない方がいいかもな、とJAZZを聴きはじめた。

それまで持っていたJAZZのレコードといえば、大学時代になんばの輸入レコード屋で、なんの気の迷いか、お洒落やろ?と買った3枚だけだった。
Bill Evans "Waltz for Debby"
Oscar Peterson "We Get Requests"
Scott Hamiltonのファースト "Scott Hamilton Is a Good Wind Who Is Blowing Us No Ill"
統一性のない初心者だね、という感じの3枚です。

JAZZを深く聴いていくにつれて、とんでもない勘違いだったと思い知ることになるのだけど、当時はJAZZは静かでムーディな音楽だと思っていたようだ。
確かにECMレーベルの一連のリリースや澤野工房のピアノトリオなんかはそういう聴き方も出来るのかもしれないが、実は恐ろしいほど先鋭的だったりもする。でも、それはまた別の話。

とにかく、子供が生まれても聴ける音楽ということでJAZZを聴きだした。
さて、何から聴こう。
となって、最初に本を読むのが僕のやり方。昭和か!

JAZZ入門的な本を片っ端から買ってきてとにかく読み漁り、まずこれを聴け!的なCDを毎月2-3枚づつ買って集めていった。
小川隆夫さん、後藤雅洋さん、寺島靖国さん、そしてスウィングジャーナルありがとう!

そんなわけなので、しばらくは初期のモダンジャズが中心になった。
そんな中でもセロニアス・モンクとオーネット・コールマンがかなりツボにはまった。
その辺りから既に今の音楽の好みが見えてくる。
型にはまっていなくて、少しアウトな、だけどアバンギャルド過ぎない絶妙なライン。
オーネット・コールマンが好きだからといって、セシル・テイラーは全然分からない。

とにかく2-3年間は、ものスゴイ勢いで有名どころのモダンジャズを聴いて、そこから広大なJAZZの世界に広げていった。

当時は、横浜から石川県陸金沢市に転勤していたので、もっぱら移動は車。
西は福井県から東は富山県まで北陸三県の顧客を毎日訪問していたので、かなり長い時間車を運転する。
なので、仕入れたCDを聴く時間がたっぷりあった。

当時、特に気に入っていたのは、北欧のMads Vinding Trio
アルバムだと"Six Hands Three Minds One Heart"とか"The Kingdom"とか。
1曲貼っておきます。

BassがMads Vindingというデンマークのおっちゃんで、DrumがAlex Rielというベテラン(この人もデンマーク出身)。
基本はこのリズム隊にアルバムによってピアノが変わるピアノトリオなんだけども、メロウに甘ったるくなり過ぎずにいい感じにインタープレイもあって、かなり気に入って聴いていた。

あと北欧のピアノトリオといえば、もう一組。
スウェーデンのE.S.T. (Esbjörn Svensson Trio)
これがまたもの凄いったらありゃしない。
これまでのピアノトリオの概念を覆すようなほとんどオルタナかプログレかというサウンドも出す強力なトリオ。
残念ながら、ピアノのEsbjörn Svenssonが不慮の事故で他界してしまったのでもう新譜は聴けないのだけど、残してくれたディスコグラフィーは宝物だ。
彼らもライブを1曲貼っておきます。
Bassなんて弓で弾いてエフェクター掛けまくってますから。ほとんどプログレ。

ロック出身の耳にもとっつきやすくて、封印していたロック魂が疼きました。

この路線でいえば、The Bad Plusもピックアップしておきます。
やはり、これまでのジャズスタンダードではないオルタナティブをJAZZ表現をしようとロック・バンドのカバーをよく取り上げていました。
ピアノのEthan Iversonが辞めちゃいましたが、彼自身はEsbjörn Svenssonと比べると実はもっとクラシカルというかそういうキャラだったんじゃないかな。
The Bad Plusのオルタナ感はDrumのDavid Kingがキーマンじゃないかと睨んでます。
彼らはTears for Fearsのカバーを貼っておきます。


JAZZにオルタナの要素を取り入れたイノベーターとしては、もう1人。
アメリカのピアニストBrad Mehldauをあげておきます。
彼は右手と左手が全然違う旋律を弾くという超絶技巧の持ち主で、スタンダードなジャズトリオもやりつつ、クラシカルな古典音楽から物凄く新しい音楽まで幅広い音楽性を持っています。
そんなキャラがよく出たアルバム Largoのプレイリストを貼っておきます。


あと、夢中で聴いていたのが、1995年創設の東京のEast Works EntertainmentというインディのJAZZレーベル。
最近、新譜を見ないな、とさっき調べたら2015年に破産していたんですか!残念。
渡辺香津美や菊地成孔から東京LAMA、川嶋哲郎、南博、とにかく尖った日本のJAZZを沢山紹介してくれていましたし、海外からもEl Negro & Robbyとかこれまで聴いたことのなかったラテンな国からの新しいJAZZもカタログにありました。
今となっては、Webサイトも閉鎖されているのが残念です。

電車内で書いているので、帰宅したらまた改めて別の記事で紹介したいと思います。
とりあえず、今日はeweレコードで何枚かカタログを残した南博さんを1曲。


***

そういえば、ドラムの芳垣安洋さんとか界隈の方達を知ったのもこの南博さんのアルバムです。
ギターの鬼怒無月さんとか、クラシックスタンダードを演奏するモダンジャズではない、現代の生きたジャズを演っている方達という印象です。
RCサクセションで長くサックスで参加されていた梅津和時さんのKIKI BANDもいらっしゃいましたね。

なんだか今日はJAZZをほんの触りだけで終わってしまいました。
4月のnoteで本棚紹介した時の左側の天井つっぱり2x4棚のCDが全部JAZZのCDでした。

次回は、JAZZからElectronicミュージックへ移っていく話を書きたいと思います。

読んで頂きありがとうございました。
それでは!



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