イーストウッド最後の監督・主演映画か?「クライ・マッチョ」を観てきたこと
こんにちは、makotoです。
昨日から上映開始となったクリント・イーストウッド監督・主演作品「クライ・マッチョ」を早速観に行ってきました。
イーストウッドは1930年生まれですから、この映画が撮影された時でもおそらく89才〜90才に手が届くかという年齢だったはずです。
2018年公開の運び屋の時にも、かなり年をとったなぁと思ったのですが、今作ではさらに老いを感じてしまうところもありました。
脚本的にも、せめてあと30才くらいは若い設定じゃないのかなぁというシーンもあったり、正直厳しいかなぁという面がなかったといえば嘘になります。
それでも、イーストウッド。時折見せる皮肉なジョークの後に見せるチャーミングな笑顔(今作ではそれもかなり少なめだったかな)は健在でしたし、そして、これまでイーストウッドが演じてきた「アメリカのタフな男」から一転、強さを全面に出すことを良しとしない主人公マイクと、そうしたイーストウッドが演じてきた「マッチョな男」に心酔する若者(というかまだ少年)ラフォが心を触れ合わせ、お互いに影響しあい少なからず成長するロードムービーとしての出来が素晴らしかったです。
もちろん、「え?特に悪キャラじゃなかったん?なんでそうなるの」とか「マジか?それはありえんやろ」とかツメの甘さというかそういうシーンもままありました。それでも、
「ええやん、そんな細かいことは」
というスピード感で話は展開していきます。
終盤マイクがラフォの考えるマッチョについて「それは違うぞ」と言うシーンや、最後にはこれまでとは全く異なる場所に安らぎを見出し、生きて行く道を選んだマイク、そしてマイク自身が最後のカウボーイ的な役柄であることが、まさにイーストウッド自身を総括しているんじゃないのかな?という印象が残りました。
年齢的にもあと何本監督ができるだろうかとの思いもよぎりますが、もうあと1本、いや2−3本は新作を観たいと期待しつつ、今作の姿もしっかりと記憶したいと思います。
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