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これは蛇足だったか、実写版『耳をすませば』
先月、相方と聖地巡りも兼ねて行ってきた聖蹟桜ヶ丘駅。
そう、ジブリ映画『耳をすませば』の聖地とされている場所です。
実際、駅ホームのBGMも耳すまのテーマ曲でもある「カントリーロード」だし、聖地巡りマップなんかも駅前に掲示されています。
よし、だったらこの機会に実写版もまだまだ観たことないからね、なんて言っててやっと先週末に観ました。
結論「蛇足」
実写版ファンには申し訳ないですが、蛇足でしたね。
作らなくて良かったかも。
いや、いいんですよ。
なんだかんだでハッピーエンドでしたから。
ジブリ映画ファンとしても、そりゃよかったです。
途中、あぁダメかぁ。
そりゃそうだよな、中学生時代の初恋からそのまま10年遠距離恋愛ていう方が無理とか匂わせておいて、
オーラスでイタリアから戻ってきて
「やっぱり俺には雫が必要なんだ!」
だもんな。
まんまと最後まで観ちゃったじゃないか。
映画はジブリ版のダイジェストを抜き出して実写化しつつ、大人になった天沢くんと雫のそれぞれの物語を描いていきます。
なので、ジブリ版ファンとしては
「あぁ!このシーンあったね」
「そうだそうだ、こんなシーンあったわ」
と軽く盛り上がりつつ、大人になってからの特に雫の性格の変わりように違和感を感じたりした。
子供時代は、思ったことを口に出してマイペースでぐいぐい行くタイプに見えたのに、なんだか大人しくまとまってしまって、どちらかというと控え目なキャラになっていたもんだから。
(昔も天沢くんには正直な気持ちを伝えられなかったけれど、それはまぁ中学生だから当然かも)
そして、時代設定が1990年代の終わりなので基本的に企業はブラック労働が当たり前、パワハラ上等って時代なので、雫の働いている小さな出版社も部長が相当なもの。
今なら完全アウトだよね、なんてそんなシーンもワイワイと観ましたよ。
だけど、どうしてバイオリンを作るんだ!て言ってた天沢くんがチェロの奏者を目指してることになってるの?
演奏するのがバイオリンですらないし。
あとね、どうしてテーマ曲が「カントリーロード」から「翼をください」になってしまったのか。
うん、やっぱりこれが一番引っかかったかな。
耳すまは、雫が歌う日本語歌詞のカントリーロードでよかったんだよ。
カントリーロード、この道 ずっとゆけば
あの街に 続いている 気がする
カントリーロード
権利関係的な大人の事情だったのかな。
それにしても残念。
このテーマ曲とセットで記憶しているものだから。
2人は大人になっても結ばれました
まぁね、ロマンチックですけど。
おじさんはちょっといただけないなぁ。
<了>