鼻炎対策のためのヒスタミンフリーという考え方(+シュガーフリー、グルテンフリー、カゼインフリー、レクチンフリー)
ケトジェニックダイエットダイエッター兼分子栄養医学研究会認定カウンセラーのMakotoです。またオーストラリアで栄養学を勉強していました!
この記事では分子栄養学で提唱されているシュガーフリー、グルテンフリー、カゼインフリーに加えてレクチンフリー、更にその究極系だと個人的に思っているヒスタミンフリーについてお話ししていきたいと思います!
筆者は重度の鼻炎&乾燥肌
かくいう私は物心ついた時から辛い鼻炎に悩まされ、冬になると肌が乾燥して体中が痒くなっていました。
毎年冬が来ると、体中を掻きむしるので全身傷だらけになってました笑
今回はそんな私が食事で鼻炎と乾燥肌を大幅に緩和させることができたのでその方法についてお話ししていきたいと思います!
そもそも◯◯フリーって何?
いきなりヒスタミンフリーって言われてもなんじゃそりゃ!?って感じですよね。。笑
分子栄養学界隈では「◯◯フリー」という言い方は好んで使われていて、要は◯◯を食事から排除するという意味です。
しかもカタカナがたくさん並んでわけわからんって感じですよね^^;
シュガー=砂糖、グルテン=小麦製品、カゼイン=乳製品、レクチン=ある特定の野菜、ヒスタミン=ある特定の食べ物
とざっくり思ってもらって大丈夫です!
なぜこれらを食事から排除するのか
レクチンとヒスタミンは一旦おいといて、シュガーフリー、グルテンフリー、カゼインフリー(以下、3Fと表記:3つの◯◯フリーをまとめて)は分子栄養学ではほぼどんな症状への対処においても一番最初に行うべき食事療法として挙げられます。
まず砂糖は糖質全体を指しているのではなくて、精製された白い砂糖を指しています。なので米や芋類などの炭水化物、果物などは食物繊維を含んでいるので排除しなくて大丈夫です!安心してください笑
精製された砂糖は純粋にグルコース、フルクトース100%なので血糖値の乱高下を引き起こします。その結果、血糖コントロールのために副腎がフル稼働して慢性的にこれが続くと副腎疲労につながります。
また砂糖は腸内で悪玉菌のエサになるので、腸内環境を悪化させます。腸は免疫機能の7割を担っており、腸内環境が悪化するということは免疫機能に影響するんです!
つまり鼻炎(もちろん花粉症も)や肌のかゆみなどのアレルギー症状は免疫に関する問題なので、腸をケアするということは回り回ってこれらのアレルギー症状を改善させるということなのです‼
そして前述した副腎はコルチゾールというホルモンを分泌する箇所です。
このコルチゾールは体内で唯一アレルギー反応を鎮めてくれるホルモンなんです。
まとめると砂糖を断つということは副腎ケア・腸内環境ケアに繋がり、それが免疫機能改善につながるので鼻炎や肌のかゆみなどのアレルギー症状緩和につながるのです。
グルテン・カゼイン断ちも腸のため
砂糖が副腎と腸に与える影響は上述した通り。
じゃあグルテン(≒小麦製品)、カゼイン(≒乳製品)はどうなのか、、、
結論から言うとグルテンもカゼインも腸内環境を悪化させます。つまり免疫機能→アレルギー症状に影響するのです。
グルテンはラーメン、パスタ、ピザ、パン、うどんなどの小麦製品に含まれるタンパク質で、水と混ざることでもちもちした食感やコシを生み出します。
カゼインは牛乳、生クリーム、チーズなどに含まれているタンパク質です。バターは生乳の脂肪分だけを抽出しているのでカゼインはほぼ含まれていません。
グルテン、カゼインともに消化されにくく腸内に異物として残ってしまいます。その結果腸内に炎症を起こしてしまい、タイトジャンクションという腸内のバリア機能をこじ開けてしまいます。
本来体内に取り込みたくない「悪い物質」はこのタイトジャンクションによって遮断されていますが、タイトジャンクションが緩むことによって「悪い物質」が血流に乗って前進を回ってしまいます。
さらにたちが悪いのがこのグルテンとカゼイン、強烈な依存性があります。
だってラーメンやパスタ、ピザ、生クリームって美味しいですもんね。
私もぶっちゃけ好きです笑
なのでなかなか断とうと思ってもやめられないのです。
砂糖もグルテンもカゼインも依存性があるからやめられない
ここまで読んでくださった方は、甘いものも小麦も乳製品もない人生なんて楽しくない!そう思われるかもしれません。
実際その通りなのです!なぜなら砂糖、グルテン、カゼインは脳の報酬系に作用するので上述したように強い依存性があります。
なのでこれらを食べると幸せな気持ちになるし、なかなかやめられない。
そして「もうちょっとだけ」と手が伸びてしまうのです。
ただ本気で体調を良くしたい!アレルギー症状を緩和させたい!と思うのであれば、1ヶ月程度でも1度は試す価値はあると思います。
とはいえ、これらの食べ物を排除しなくても全く大丈夫!毎日元気いっぱいという人ももちろんいるのです!
わざわざこの記事を見てくださっている方々の中にそういった人は少ないかもしれませんが、体質は個々によって異なるので、問題無い方もいます。
われわれは残念ながらそうではないので、気をつけなければいけないのです。。。悲しいですが、、、
ここまでやってダメならレクチンフリーに
大体の方はここまでやれば、慢性的な体調の悪さや鼻炎や乾燥肌などのアレルギー症状、ブレインフォグが緩和します。
次のステップに進む前提として、シュガーフリー、グルテンフリー、カゼインフリーを徹底する必要があります。なぜならこれらを完全に排除したうえでもまだ体調が良くなっていないのかが判断できないからです。
ここまで徹底的に実施してもまだダメならレクチンフリーの実施です。
レクチンは野菜などに含まれるタンパク質の一種で、いわば植物が子孫を残していくために身に付けた、防衛本能なのです。
「食のパラドックス」の著者Dr. Gundryによって提唱され有名になりました。
野菜などの植物も、哺乳類に補食されたくないわけで、その結果大量に食べることで捕食者を弱らせる術を身に付けたのです。それがレクチンです。
レクチンも腸内環境に影響を与え、具体的には腸のタイトジャンクションを緩めてしまう作用があります。レクチンを含む食材は以下のようなものが挙げられます。
こう見ると何も食べられないじゃんってなりますよね。。。
でも上述した3Fを実践しても体調が良くならない場合は遺伝子的に何かしらの脆弱性があることが考えられます。
簡単にいうと体質的にそうなのです。私はまだやっていないですが、遺伝子検査をすることでこういったことがある程度明らかになることが分かっています。
ここまでくるとどこまで本気で体調を良くしたいか、元気になりたいかという本人の覚悟次第になってくると思いますが、3Fまで実践してうまくいかない場合はやってみる価値は十分にあると思います。
それでもダメならヒスタミンフリー
私の場合は、上記のものすべて実践して体調は格段に良くなったり、鼻炎もかなり症状が緩和したものの、まだ少し症状が残り睡眠の質の問題も抱えていました。
そこでヒスタミンフリーも加えて実践しました。
ヒスタミンはアレルギー症状に直接関わる物質で、このヒスタミンが体内で放出されることで、鼻炎などのアレルギーを引き起こします。
本来は体を守るための防御反応で人間の体に必要な機能ですが、このヒスタミンが遺伝子的に分解できない体質の人が一定数いるのです。
遺伝子的にヒスタミンの分解に脆弱性がある人(=ヒスタミンタイプ)の人はアレルギー体質で、乾燥肌や花粉症、ひどい場合はアトピーや慢性的な鼻炎などの症状がでやすい人です。
このヒスタミンは食べ物にも含まれていて、それらを避けることで上記のアレルギー症状を緩和することができます。これがいわゆるヒスタミンフリーです。具体的にヒスタミンを多く含む食べ物は以下の通りです。
こう見ると何も食べられないですね。。。^^;
トマトやほうれん草、アボカドなど、ヒスタミンタイプでなければ栄養面からのメリットが最大限得られる食べ物すら、つらいアレルギーを引き起こす原因になってしまうのです。
こうして私は1日1食へと食事回数を減らし、肉と少しの野菜しか食べなくなったのです!
これでもまだ症状が落ち着かない場合は、今度はマイコトキシンなどのカビ毒に注意する必要があります。更に、魚に含まれるDHAやEPAなど抗炎症作用のある脂質やビタミンDの摂取量を増やすと症状が緩和すると思います。
◯◯フリーは順番が大事
ここまで読んで「自分は多分ヒスタミンタイプだからヒスタミンフリーを実践しよう!」と思ったあなた、ちょっと待ってください!
ひどい鼻炎や乾燥肌だから自分をヒスタミンタイプだと思うのは早合点で、ヒスタミンを排除する前にできることがたくさんあります!
この記事は取り組むべき順に内容を書いています。なのでまずはシュガーフリー、グルテンフリー、カゼインフリーを1ヶ月〜3ヶ月試してみる。
それでも良くならないならレクチンフリーも上乗せで試してみる。それでもダメならヒスタミンフリーです。
自分はアレルギー体質だからとあきらめない
私もそうですが、物心ついたときからひどい鼻炎と乾燥肌で、これとは一生付き合っていくものだと思っていました。
確かに遺伝子的にそういった体質ではあるのかもしれないですが、食べられるものはかなり制限されるものの、対処方法はあるのです!
またヒスタミンタイプはただのハンディキャップではなく、もともと頭の回転が早く記憶力がいいというメリットがあるみたいです。
なのであきらめず、自分にとって毒となるものを徹底的に排除し、毎日ハッピーに過ごせる体を目指していきましょう!
ここまでこの記事をご覧いただきありがとうございます!
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