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「自律できる子ども」を子育ての軸に
子育てというと、親は子供に、「自分で、何でもできるようになること(結果)」を期待しがちです。僕もそうでした。
ですが、子どもには、子どもの感じ方や特性やペースがあり、親が望むような結果にはなりません。なので、ついイライラしたり、注意したりしていました。
それを反省して、何を子育ての軸においたら、楽になったかというと、
「子どもが、自分自身を自律・コントロールできるといいな」
「結果は、その子に任せよう(安全を確保できる範囲で)」
と自分の考えを見直したことでした。
今回は、子育ての軸に「自律できる子ども」について書きたいと思います。
人間は他の動物に比べて、生まれてすぐに、立ったり、物をつかんだりできません。周りの環境に合わせて、自分の体の使い方・コントロールする方法を学んでいきます。
そのカギとなってくるのが、体を動かす情報を伝える神経です。
見出しにある子供の成長をグラフにしたスキャモンの発育曲線では、幼児期までに神経系が大人の8割にまで成長すると言われています
その神経系とは、中枢神経と末梢神経です。
中枢神経
①脳、脊髄
心身の司令塔となる中枢神経はとても大切なため、硬い骨で守られています。損傷すると、その先に指令が出せず、感じたり動かしたりできなくなります。
末梢神経
①体性神経(感覚神経/運動神経)
感覚神経が外部の情報を受け取り、運動神経が筋肉に指令を出して運動させている
②自律神経(交感神経:緊張・興奮/副交感神経:リラックス)
生きるために必要な心臓や肺などの全ての臓器を自動コントロールしています
例えば、子どもが目玉焼きをお手伝いしたい、とします
感覚神経である視覚や触覚は、色や手触りを感じとって、卵を認識します。
卵を割るためには、運動神経が筋肉に指令を出して、手で卵を台にコンコンとうちヒビを入れ、指をヒビに入れて卵を割ります。
(ときどき黄身がつぶれるかも、そしたら、卵焼きに変更(^^♪)
初めて目玉焼きをフライパンで焼くとなると、ドキドキ緊張して
自律神経の交感神経が働き、呼吸が浅くなっているかもしれませんね。
(火を使う際は、親がお家にいるとき、というルールを決める)
そして、体験を積み重ねていくと、
卵を割るときの力のコントロールや目玉焼きの焼き加減、調理時間はどのくらいかかるかの見通しが、記憶・認知として脳に蓄積されていきます。
このように、神経系は中枢神経と末梢神経で情報をやりとりしながら、自分の体の使い方・コントロールする方法が身についていきます。
子どもたちは、自分の気持ちや夢や目標を達成するために、いろいろな場面で、自分の体の使い方・コントロールする方法を学んでいます。
親ができることは、将来、子どもがどこでも自律して生活できるように、いろいろな「体験の機会」をプレゼントすることだと思っています。
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