『なぜ2時間営業だけでうまくいくのか?』大西益央著 感想文
やりたいことが多すぎて、しかも、50代になってからは益々「死ぬまでにしておきたい!」とばかりに、興味があちこちのジャンルで湧いてくる。
また、取り組み始めたことは、できるだけレベルを上げたいので、それなりに時間を割きたい。
そんなことを言っていると、時間がいくらあっても足りないし、人生後半なので、気持ちばかり焦る。
ちょうどそんなときに、この本を見つけ、読んでみた。
著者はボストンでラーメン店をオープンし、「Boston Magazine 誌」の"Best of Boston 2019"を受賞、『情熱大陸』にも出演と、自分は全く知らなかったが、日本でもかなり有名なラーメン店主らしい。
本の内容は、ラーメン店を開業、成功に導くまでの過程と、成功するための考え方などがまとめられているもの。
この方は、お店をオープンするときには、「1000日営業したら閉店する」と決めて始めるという。
リミットを決めることによって、”本気で全力投球”できるだけでなく、1000日は「楽しみながら」取り組めるちょうどよい期間なのだと。
最初に書いたように、自分もやりたいことがありすぎて、結果どれもこれも中途半端になっていることの打開策として、「ひとつひとつに取り組む期間を決めたらどうか?」と考えていた時だったので、大きくうなづけた。
ちなみに、自分は、学校が6・3・3年と区切りがあるように、気持ちの切り替えができる期間として3年と考えていたので、1000日はほぼ同じくらいで、真っ当な期間だったんだと改めて納得した。
この他にも、著者は、新メニューはどれだけ人気になっても200日でやめるし、営業自体も1日2時間のみらしい。
「終わり」を意識して、「今」に集中するという主義の方だ。
それで、実際、成功をおさめている。
他にも、
〇業界のルールを疑う
〇「2人目の理解者」がチーム作りの鍵
など、面白い視点での、”成功法則”が提案されている。
ビジネスだけでなく、自分のような、趣味の充実やスキルアップといった個人規模での成功を目指す方にも、目から鱗の考え方に触れることができると思うので、興味のある方は、ぜひご一読を。
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