もう10月だね、なんならもう終わるね
二桁の月になったら、そろそろ一年の締めくくりが見えてくる。
人によっては今年はこれだけのことをやったぞ、何冊本を読んだぞ、って細かく記載して達成感を得る人も居れば…
え~、もう10月?今年も何もやってねぇなぁって虚無感に苛まれる人も居るんだろうな。
いやいや、10月に一年の締めくくりを感じる人って少ないかもしれないな。
だけども私はやっぱり感じてしまう。
あと2か月。
もう10月。
今年はどんな年だった?
私は1人暮らしを始めて、今年で5年目。
まもなく6年目を迎えようとしている。
やっと自分が心地よいと思う空間が分かってきて、部屋を少しずつ変えていった。
引っ越してきたままのニュートラルで過ごしていた時期は、どうにかオシャレにしたいとか季節を感じたインテリアを飾りたいとか思って自分なりに考えて予算を立てて…
結局、買うときになったら「本当に必要?」と言って頓挫してばかりだった。
あの頃の私はお金を使う事がとても怖くて
自分の為にお金を使う事が全部無駄使いだと思っていた。
これは本当に無意識に。
200円でも300円でも自分が欲しいものを買う事が惜しく感じた。
惜しんだ分、買えなくて残念に思った自分が心のどっか深い所に沈んでいってずっとヘドロみたいに残っていた。
そのころの私は、お部屋のインテリア1つとっても基準は他人の目だった。
お客さんが来た時に「綺麗な部屋!」と言ってもらいたくて頑張っていた。
そんなに来客があるわけでもないのに。
来客が無いからやる気も無くなって結局頓挫してしまう。
その繰り返し。
いざお客さんが来ても「綺麗な部屋だね」って言ってもらえることは案外少なかった。
だって人に凄いって思われたくてやる行動は、詰めが甘い。
リビングだけ綺麗にして他の部屋は汚かったり、キレイなはずのリビングも棚に埃が溜まっていたり…
なんかどっか残念。
無意識に基準が他人になっていたのに、それに気が付かなくて
「私は何やっても中途半端だな」って思っていた。
そんな私が自分の為に心地いい空間を作り始めたきっかけは、自分自身の事に気がついた事。
お金を使うのが怖い、自分の為に使うのは無駄使い。
人から認められたい、褒められたい。
無意識に思っていたことに気がついた事。
気が付いて、腑に落ちた事。
そこからスーッと自分が本当に心地の良い空間ってこういう所、っていうイメージが沸いて、それを実行した。
現実はそう上手くいかなくて思っていたより低めの棚を買ったり、少しイメージとは違う着地になったりした。
だけど、それがベストな状態で今機能している。
不思議なことに、イメージした物って身近なお店に売ってたり何となく寄った雑貨屋にあったりと必ず巡り合うことが出来た。
しかも、私の予想していた金額通りに。
またまた不思議なことに、母が訪ねてきたときに
「なんか、部屋綺麗になったね」と言ってくれたり。
そんな経験を今までたくさんしていたけど、この一年は顕著にそうで。
私はゲームが大好きなんだけど、それもいつも他人の目を基準にやっていた気がする。
何本のゲームをやったか、それで他人に「凄い」って言ってほしかった。
ゲームは好き、だけど、基準が人を驚かせたいとかそういう根本があったから早くクリアしたくて没頭していつの間にか義務のようにやっていた。
だからゲームが終われば燃え尽きたようにやらなくなって、「ゲームクリア本数を増やしたい」って短めのストーリーっぽいやつを選んでやったり…。
人にどうにか凄いと思われたい…そんな根本がわずかでもあったことに気が付いてから。
私はゲームに没頭しなくなった。
ゲームより現実の方が圧倒的に自由度が高くて面白い。
だけど、ゲームのグラフィックや魔法やファンタジーは現実には無い。
だからやる。
良い感じにバランスが取れていった。
私はPVPっていうプレイヤーバーサスプレイヤーの『ポケモンユナイト』ってやつもやっている。
唯一、私がやるPVPだ。
初めて対戦した時はとってもおっかなびっくりだった。
皆キャラの向こうに人がいるんだと思ったら気を使ってしまって経験値を譲ってばかり…。
ポケモンユナイトにはランク戦ってのがあって私はずっとサーナイトばっかり使っていた。
それしか使えないくて、サーナイトでどんどんランクを上げていきエリートとエキスパートを行ったり来たり…。
(ユナイト知らない人にはちんぷんかんぷんの文章で失礼します。)
マスターランクってのが一番上で私はそこに行きたくて頑張っていたんだけどなかなか行けず。
その時も心の中には「人に自慢したいからマスターランクいきたい」って想いがあった。
サーナイト一本ではやっぱり無理か、と諦めて放置してまたやり始めるそんな繰り返し。
元々負けず嫌いな私は、勝てない勝負はしたくない、悔しい思いは嫌って思っていたから負けが続くと止めてしまった。
しかし、近頃の私といえば勝とうが負けようが楽しくて。
自分の息抜きにやり続けて、マスターランクになった。
未だ、サーナイト使いである。
手放したら手に入る、これって皮肉だけど往々にしてあるよね。
今年の前半は家を居心地の良い空間へと変貌させ、後半からは趣味や仕事が楽しくてワクワクするものに変わった。
それは全て1つの気づきから。
私、無意識に他人の目を、評価を欲しがっていたんだな。
評価なんて気にしてない、他人の目なんてある程度で気にするだけでいい、なんて思っていたけど。
ある程度も気にしなくていい。
評価は自分で自分に下せばいい。
基準はどこにあるかと言えば
未来の素敵な私にあるのだ。
ってことで、まもなく過ぎる10月と来たる11月。
私がどこまで素直に私の為にやれるのか。
一日一日、心を尽くしてやって行こうと思う。