憧れの51を背に。松坂大輔、来年は東京ドームのマウンドに立つ
ショートからの送球はどちらかというと野手投げではない。
現役時代の胸を張ったダイナミックなフォーム。そんな面影あるようなスローイングだった。
松坂大輔は昨年、今年と投手ではなく、ショートでの出場。
横浜高校時代に4番を務めた、魅力たっぷりのバッティングは引退してからも健在。
初回にセンター前へはじき返し、チャンスメークに貢献した。
度重なるケガに現役時代は苦しめられた。
その傷は今もなおプレーに支障をきたしている。
ショートからのスローイングもあまり肩が上がっておらず、横投げスタイル。
引退試合の際も横浜高校の後輩でもある日本ハム・近藤健介外野手と対戦し、5球を投げて四球を与えた。
その時の最速は118キロ
満身創痍だったが、平成の怪物として松坂フィーバーを引き起こし、人徳も素晴らしい。
そんな彼は昨日の試合でイチローから
「大輔さー、松坂投手っていうのはないの?」
と切り出し、集まった観客たちを喜ばせた。
「大輔がピッチャーやるなら、来年は51歳になっているし、51番をつけてショートを守ります」
と宣言
ケガしながらも9回まで投げ切ったイチローの姿をバックで見て、勇気をもらったはず。
今も満身創痍の体かもしれないが、ショートからの送球を見てるとやはり彼はピッチャーとして見たいとつくづく思った。
憧れの51を背に、来年東京ドームのマウンドには18が立つのかもしれない。