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20250113 全国高校サッカー選手権大会 決勝 前橋育英×流通経済大柏

第103回全国高校サッカー選手権大会 決勝

初高校サッカー観戦は歴史的死闘だった。

17年ぶり2度目の優勝を狙う流通経済大柏
7年ぶり2度目の優勝を狙う前橋育英
の一戦。

7年前の決勝と同カード。

前橋育英がその決勝以来の栄冠を手にするか。

流経大柏がリベンジを果たすか。

7年ぶりの再戦

試合は終始互いに主導権を譲らない展開。

両高で繰り広げられた、熱いデュエル。

球際でのせめぎ合い。

得点した時の両校の抱擁。

一つ一つのシーンに圧倒され、高校サッカーのレベルの高さを痛感した。

試合は1-1からPK戦の末、
前橋育英流経大柏を下し、7年ぶりに栄冠を手にした。

103回目のファイナルは

決勝史上最多の58347人が詰めかけた。

見どころはたくさんある。

上州のタイガー軍団・前橋育英

(c)ゲキサカ

まずは前橋育英

ここまで接戦をモノにした試合が多く、チーム力がとても高い印象。

試合終盤になってもスピードが落ちず、スタミナは全国No.1といっても過言ではないだろう。

選手にフォーカスすると、

まずはFWのオノノジュ慶吏

今大会は4得点を記録、準決勝では2アシストと前橋育英の得点の要として躍動した。

(c)ゲキサカ

決勝は得点こそなかったが、ゴール付近でクロスを上げるシーンを何度も見せ、攻めの姿勢を一貫した。

彼の魅力は何といってもフィジカル

相手の激しいマークに対しても、決して屈さず、自分のプレーを貫き通した。

前橋育英高校を卒業後は慶應義塾大学に進学予定。

憧れのレヴァンドフスキを目標に、チームの点取り屋になることを期待したい。


もう1人は白井誠也

通称、ジョーカー白井

(c)ゲキサカ

彼がボールを持つたびに、観客から大歓声が上がった。

ボールへの嗅覚。
溢れる野生味。

彼のような、ボールを果敢に奪いに来る選手が途中出場するのは、流経大柏からしてもかなり脅威だろう。

(c)ゲキサカ

PK戦、決めれば優勝となる8人目で登場するも、放ったボールは無情にもゴールバーの上に外れた。

思わずピッチ上で崩れ落ちる白井

この決勝までも目覚ましい活躍を見せ、メディアにも注目されるようになった。

相当な重圧があったはずだ。

しかし、大観衆の中で堂々たるプレーを見せた。

賛辞を送りたい。

まだ2年生。来年がもう楽しみだ。

J2名輩出、スター集団・流経大柏

(c)ゲキサカ

一方の流経大柏

個々のポテンシャルが高く

湘南内定の松本果成

富山内定の亀田歩夢

を擁する、スター軍団だ。

中でも、柚木創は主将としてボランチとしてチームを鼓舞した。

(c)ゲキサカ

サッカー素人の私が見ても、フットワークがとても軽やかに感じた。

いて欲しいところに必ずいる。

パスも精密で、得点機を幾度なく演出した。

しかし、後半早々に途中交代。

私もなぜ下がったのか、負傷交代を疑ったが、そうではなさそう。

涙ながらにピッチを後にしたキャプテン。

まだ見たかった思いが強かった。

「『10番』が悪かったと思って欲しいし、1年間を通してチームには迷惑をかけ続けてしまったなという思いが一番強いです」

責任を背負いこんだが、この悔しさは今後のサッカー人生に必ず活きるはず。

チームが負けると、
キャプテンが「自分の責任」と言うコメントはよく目にする。

そんなことはない。

ただ、それくらい責任を持って戦う姿はとても見ていて勇ましく、カッコよかった。

This is 学生スポーツ

約58000人が注目した歴史的一戦を現地で見れて、とても幸せだった。

実際に見た選手がプロになってどんな活躍するのか。

こうした想像をかき立てるのも学生スポーツの魅力の一つ。

両校から何人がプロで羽ばたき、日本代表として世界で活躍するのか。

学生スポーツって素晴らしい。

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