アルプスが揺れた!慶應義塾のエンジョイベースボール(20230821甲子園準決勝第二試合 慶應義塾×土浦日大)
※第一試合の記事を読んでない方は是非そちらも読んで頂けるとありがたいです。
第二試合は慶應義塾×土浦日大。
試合前からザワザワしてた。
慶応の関係者?らしき人たちが選手たちに声援。
中には「清原ー!清原ー!」と叫ぶ人も、、
慶應義塾の観客はアルプス席を埋め尽くした。
土浦日大には申し訳ないが、慶応の観客数は相手の倍はいた。
土浦日大も必死に応援する選手とチアの大きな声援が聞こえていたが、その声量が小さく聞こえるくらいだった。
自分は一塁側に座ってたが、球場半分はほぼ慶応一色
勝つぞー勝つぞーKEIO!
大学野球でよく聞く応援歌であるため、ある意味高校野球っぽくないKEIO独自の応援。
アルプスから発生した声援は甲子園全体を震撼させた。
本題に戻る。
慶応は小宅雅己くんが先発。
小宅くんはまだ2年生だが、慶應のエースとしてここまで大活躍。
彼の魅力はいい意味で2年生らしくないところ。
立ち振る舞い、スマイル、今の3年生よりもどこか余裕を感じ、かつ一番野球を楽しんでいる。
今日の試合では一度治療中でベンチに下がったものの、笑顔でマウンドに戻ってきた。
彼の投球はものすごくテンポがいい。
140台の直球、変化球も多彩だが、
ポンポンと投球。打たせて取るピッチングで、野手を退屈させない。
数値で表せない彼の秘めたポテンシャルが今の慶應の原動力だ。
元メジャーリーガーの上原浩治を思い出す。
メジャーにいた頃のストレートは140程度。
しかし、海外の強力バッターをバッタバッタと空振りで抑えていった。
小宅くんも上原に近い。
目に見えない高い球威で相手打者を手玉に取って行った。
今日も終わってみれば9回を投げて118球。
驚くべきは四死球がたったの一つ。
土浦日大の打線もなかなか小宅くんの前にチャンスを作り出せず、この試合は無得点に終わった。
慶応を引っ張るのは小宅だけじゃない。
10番をつけた鈴木佳門もそのうちの一人。
鈴木も2年生。準々決勝の沖縄尚学戦で先発し、5回を投げ2失点と好投。
小宅と鈴木、同学年だからこそ意識し合うはず。ライバルの存在でお互いを高め合っていったのであろう。
小宅の魅力はもう一つスタミナだ。
9回のピッチングに目を引いた。
もちろん、疲れが出てくる頃だがまだ141キロの直球を投げていた。
まだあと一戦あるが、来年の彼がどれだけパワーアップしているか。楽しみで仕方ない。
打線も手厚い。
神奈川予選でそれぞれ2本塁打を放った、三番の渡邉千之亮、四番の加藤右悟、五番の延末藍太。
クリーンナップに限らず、下位打線も強力。
6番の渡辺憩くんはもはやスタンドに入るのかと思わせるようなレフトオーバーの安打を放ち、8番の主将である大村昊澄くんは一死三塁から痛烈な当たりのタイムリーで2得点目をもぎ取った。
また渡辺くんのフレーミング技術はスタンドから見ていてとても抜群だった。
リードもそうだが、彼のキャッチング技術は小宅くんを中心とした投手陣を大きく支えているに違いない。
決勝は
仙台育英×慶應義塾
2年連続の夏連覇か107年ぶりの優勝か。
決勝も生で見たかったな、、
p.s.甲子園カレー食してきた