若き23歳が背負った重圧。ヴェルディ一筋・森田晃樹、サポーターへ涙の昇格報告
最後まで諦めなかった。
東京ヴェルディが16年ぶりのJ1昇格を果たした。
自分がまだ物心のつく前。
当時のヴェルディ川崎が常勝軍団と呼ばれていた時代。
カズやラモス、ビスマルクの活躍
北澤豪、武田修宏は
我々世代からしたらバラエティに出てる人間のイメージだった笑
1993・94年にJリーグ年間優勝
1996年には天皇杯優勝
スター軍団を揃えたヴェルディを数々の功績を残すも、その後は低迷期を迎え、
2004年に再び天皇杯優勝を成し遂げるも、
2005年にJ2降格。
そこから16年間J2でもがき苦しみ
2023年12月2日
念願のJ1昇格を果たした。
今日の相手は清水エスパルス。
Jリーグ発足時に加盟した、通称"オリジナル10"同士の対決となった。
試合序盤から清水ペース。
代表経験者の乾貴士
カルリーニョス ジュニオ、チアゴ サンタナといったタレント勢が襲いかかるも、
J2で失点ランクトップ、ヴェルディの鉄壁守備陣がピンチを凌ぐ。
しかし、後半に入り
ヴェルディのキャプテン、森田晃樹が痛恨のPKを与えてしまい、先制を許す。
このまま試合が進むと、清水の昇格決まってしまう。
ヴェルディはゲームを通して最前線で献身的な働きを見せていた染野唯月が土壇場でPKを獲得。
後半アディショナルタイムに染野が自らこのPKを決めた。
試合は1-1のドローで終了し、
J2リーグの年間順位で上位だった東京ヴェルディのJ1昇格が決定。
53264人を迎えた国立競技場は
歓声とため息に包まれた。
試合後のインタビューで
キャプテンの森田は声を詰まらせ。
ほんとに良かった。
長く待たせたと思います。
と涙ながらにサポーターへJ1昇格の報告をしたた。
自ら招いたピンチで失点。
試合中も悔しさを露わにする表情が切り取られていた。
同点ゴールを決めた染野には感謝しかないだろう。
しかし、J1昇格を勝ち取ったのはこのチームを率いた森田のキャプテンシーが大きく働いたはずだ。
東京ヴェルディの平均年齢は25才。
ちなみに、ヴェルディユース出身の森田は現在23歳。
おそらく、ヴェルディの黄金期を目の当たりにした選手はそう多くないはず。
スタンドにはヴェルディのユニフォームを着た子供達も数多くいた。
これからJ1として戦っていく若きこのチームの活躍を目の当たりにして、
自分もこの大観衆の舞台で、戦いたいと思った子供達も増えたはず。
子供達に夢を与えた、ヴェルディ。
しかし、戦いはこれから。
今日は余韻に浸ろう。
おめでとう、東京ヴェルディ
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