「やりたいこと」の見つけ方
先日従弟の転職相談に乗った。
ちなみにこの従弟と話すのは、なかなか縁遠かったため、4,5年ぶり。親族に結婚報告をしたことを機に、久しぶりに話すことになった。
緊急事態宣言前に会社を辞めてから今に至るまで、いい企業に巡り合えていないという。
新卒2年目の年で、そもそも何で会社を辞めてしまったのか?
いろいろ深堀っていくと、仕事内容と会社のスタンス、そして上司との関係性が原因でストレスが限界に達してしまい、辞めたらしい。
良く遊んでいた中学生くらいまでの記憶を辿ってみると、彼はとてもやさしい子で、あまり自分の意見や意思を上手く伝えられるタイプではなかった。
だからこそ、会社の売上至上主義の環境やそういう人たちの集団にいる自分が耐えられなかったんだと思う。
病気になる前に辞めているので、そこは幸いだなと思ったが、きっとしんどかっただろうなぁ。
僕も仕事で体を壊して休まざるを得ない状況にまでなったことがあるから、違う理由だとしても、気持ちは何となくわかる。
だからこそ余計に真剣に向き合って、いい転職先を見つけられる一助になったらいいなって思いながら相談に乗っていた。
その中で、「やりたいこと」についての話になったのだが、彼は見つかっていない、というか”特にない”らしい。
じゃあ「好きなことは?」って聞いてみても、あまりパッとは出てこず、強いて言えばスマホゲームが好きらしいのだが、仕事をすることで唯一好きなものを嫌いになりたくないから、これを仕事にするつもりはない、と。
ふと、確かに「やりたいこと」って20歳そこらじゃ分からんよなと思った。
でも一方で若くしてやりたいことをやって活躍している人もいる。(そういう風に見えてるだけかもしれないが、少なくとも自分の目ではそう見える。)
これってどうしてなんだろう?
家庭環境の違い?関わる人たちの違い?そもそも教わることがなかったから?
疑問がいっぱい出てきた。
どこに対してアプローチすれば本質的な解決になるのか、という答えはまだ見つかっていない、が、ちょうど従弟との会話後に読んだ本(『世界は夢組と叶え組でできている』)に、ヒントが書かれていた。
「やりたいこと」には「行動の欲」と「状態の欲」、ふたつの入り口があるのではないか。
わたしが「やりたいことがない」と言うとき、その「やりたいこと」とは、職業や仕事の内容ではなく、時間を忘れて夢中になりたい、これならいくらでもしたいというような内側からどうしようもなく湧いて溢れてくる「行動の欲」のことだった。
わたしには「行動の欲」である「やりたいこと」はないけど、「時間とお金をつくりたい」と「こうありたい」という「状態の欲」ははっきり見えていた。
やりたいばかりで探していても、出てこないものは出てこない。でも、「こうありたい」って探してみると、彼の中でも何か出てきたのかもしれないなって思う。
そしてこうも書かれていた。
「やりたいこと」じゃなくても、自分の好きなやり方でやることはできる。目の前の仕事にちゃんと向き合って自分のやり方でやっていたなら、あとから振り返ったときに「わたしはこれをしてきたよ」と言える。
何だか分かんないけど、とりあえず目の前のことに真剣に取り組んで、自分なりにアクションをしていたら、自ずと”答えらしきもの”が見えてくる。
自分の過去を振り返ってもほんとにそうだなぁって思う。
あと最後にもう一つ素敵だなって思った考え方があった。
文句や不満が多い人は、「これがイヤだ」をひっくり返すと「こうしたい」になる。気になってしまうことが才能で、不満はすべて材料になる。
できることが増えてきて、ある程度先が見えてくるようになると、「あれはいやだ」「これはむり」って感情が出始める。
それも全て糧にしてしまおうという考え方。めっちゃいい。僕も真似したい。真似しようと思った。
まとまりがない感じになってしまったが、何が言いたいかというと、
「やりたいこと」は、考え方ひとつで見つかる可能性が上がる
ということだ。(もちろんすぐにではないが。)
本記事で取り上げたこと以外にも、やりたいことを見つけたりするのに参考になる考え方が詰まっているので、ぜひ気になった方はお手に取ってみてくださいね^^