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こんにちは!
耳が聴こえないまっこ(Makko)です!

最近、高校生時代からを知っている後輩が現在就活中!ということで就活の話になりました。
そこで自分が就活生だった時のことをたくさん思い出したので、今回は就活について書きます📝

大学生で就活をしていた時の私は、自分が

 ・どんな仕事をしたいのか
 ・どんなことが自分に向いているのか

…ということがイメージできなくて、漠然と
「自分は一部的に簡単な仕事しか出来ないかも🤔」
と、自分の可能性を低く見積もっていたなあと思います。

今なら自分の強みをもっと押し出せると思うのですが、当時はなんせ経験値も少なかったので「自分はこれしかできない」という先入観のようなものがあった気がします。
(無知で経験値が低いと思い込む ⇒ 自分の可能性を狭めてしまう…もったいない🤣)

面接時には手話通訳などはつかないし(そもそも当時は手話通訳派遣制度について知らなかった)、
企業側に筆談をお願いするなんてことも出来なかったし(集団面接ならなおさらお願いできない)、
今重宝している音声文字変換アプリもまだ普及してなかったし(今思えばよく乗り切れたな…😂)、
そんな私がどんな就活をしていたのかというと…!

聞こえる学生たちの中での集団面接では当然通訳もないので、周りの学生さんにサポートしてもらったりしながら

とにかく雰囲気を読む!!

これが精一杯でした。

会社企業説明会や企業セミナーなどでも説明内容が全く聞こえないので、配られた資料に目を通していたり話し手の口の動きを見て読み取ろうと頑張ってたけど、今思えば行かなくて良かったなって思う企業説明会やセミナーも多数🤣 (笑)

面接時も当然、口話だけでの面接ばかりでした。
とある集団面接の時、面接官の方が私たち全員に「尊敬している人は誰ですか?」と質問していた(と思う)時があって、私は最初どんな質問がされたのか分からず他の学生さんたちの口元を見てみました。

男子学生A 「●◇△&…のは、父親ですね。$#%…」
女子学生B 「私は…■▶*”…を尊敬しています」

…と話しているのが何とか分かって、自分が回答する番になった時にどうにかして話をつなげられた…!という時もありました🤣
(この時は「私が尊敬しているのは母です!」とエピソードを話しました)

なんとか乗り切れた!!🙌 …と喜んでいいのかわからないのですが、これじゃ企業側も周囲の学生さんたちからも
「聴覚障害者と言ってるけど、少し聞こえにくいぐらいの程度なんだろうな」
「ほとんど聞こえてるみたいだし、サポートがなくても大丈夫そう」

…と勘違いさせてしまうのも当然だろうなぁと、今回この話を思い出した時に反省したのです💦

必死に自分なりに面接官や他の就活生たちの口の動きを目で追って状況をつかんでいるのに、その努力が誤解を受けて却ってアダになってしまうとお互いにとってもマイナスになってしまいます。

当時は必死の努力をするのは当たり前だと思ってたんだけど、今思えばその”当たり前”と思い込んでいたことがかえって誤解を大きくさせることもあったんだな、と今回後輩と話したことで気づきました🤔

ここまでお読みいただいた皆さんには、
私の場合は周囲を見て何とか理解しょうとしたけれど、きちんと把握できていたわけではない。
聞こえのレベル、コミュニケーション手段が聴覚障害者それぞれで異なる。

ということを覚えていただけると嬉しいです💡

当時大学生だった私はこれに気付けていなかったし、肝心の面接時もあまり上手く自分をPRできてなかったなって思います🤣
(やっぱり面接時もきちんとコミュニケーションをとりたかったんだなと実感)

その後、幸運にも内定をいただいた某大手企業では障害者枠の採用試験があり人事部の面接官も手話ができる方だったので(すごい!👏)気軽に面接を進めることができ、選考もトントン進んだのですが、これも ご縁 でした🍀

障害者が面接時などに十分に力を発揮できないというのも、 ”改善すべき就活現場の事情” かもしれません。

私自身も聴覚障害者ですが、他の聴覚障害者の方々を見ていると本当にポテンシャルが高くてすごい人材が多い!!と感じるので、
単に会話がスムーズでないという一部分を切り取って見ず、その人の可能性を見つけ出してほしい!と思います☺

※ちなみに今は音声文字変換もかなり普及してきており、オンライン面接にしても字幕表示機能がついているので就活もやりやすくなってきているのではないかな、と思います☺

コミュニケーションは色々とあるから深いねー!


【本日の手話】

”3月1日”

片手で3、もう一方の手で1を表現します。
月が上、日が下に来るように表します。
皆さんの春もすぐそこまで来ていますよ🌸

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