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生まれて来る赤ちゃんのアレルギーを予防するために簡単にできること。
おはようございます。私はクリニック光のいずみという診療所で、(元産婦人科医の)小児アレルギー科医として、妊婦さんから、重症アトピー性皮膚炎の子ども達の治療まで不妊症や、アレルギー疾患、自己免疫性疾患などについて色々な相談をうけながら日々の診療にあたっています。
祖父が外科医で、父が産婦人科の開業医でしたので、私が医者になった当時すでに産婦人科開業医として30年以上仕事をしていた父から、後を継ぐように言われる可能性もあったため、医者として最初に研修をしたのが産婦人科でした。昭和63年の事ですので、ずいぶん前のお話ですが、当時すでに新生児のアトピー性皮膚炎が増えて来ていて、産婦人科の間でも生まれて間もなくアトピー性皮膚炎を発症する赤ちゃんが増えた原因について色々な研究や工夫がなされていました。
当時の乳幼児のアレルギー性皮膚炎の原因となる食品は、血液検査では、【鶏卵・牛乳・小麦】の3つが主で、三大アレルゲンとも呼ばれていました。(アレルギーの原因になる物質をアレルゲンと呼びます。)また、子どもの食物アレルギーの原因物質は年齢とともに変化していく場合がほとんどですが、乳幼児から大人まで、現在主なアレルギーの原因となっている食品は、五大アレルゲンとも呼ばれており【小麦・鶏卵・牛乳・大豆・米 】となっています。日本人の主食であるお米のアレルギーが増えていることは大変な問題ですが、この件については別のNOTEでまた記載します。
今日は、現在妊娠中のお母さんから生まれてくるお子さんのアトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギーを予防するための簡単な方法をお知らせします。
これは、30年前に産婦人科医をしていて、生まれて来る子ども達のアレルギーに興味を持って研究していた医者にとってはほぼ常識だった事ですが、抗アレルギー剤の出現や、乳幼児へのステロイドの使用が当たり前になった現在忘れられた智恵でもあります。
内容はシンプルです。
『妊娠したら牛乳と卵を摂らない(食べない)』というだけの事なのです。
当時の研究では、これだけで、生まれてくる赤ちゃん達の重症乳児湿疹や、アトピー性皮膚炎が半減することが知られていました。
そして、当時はその理由も正確には解明されていませんでしたが、事実として、「妊娠中に牛乳と卵を中止する」だけで、親に多少のアトピー性皮膚炎があっても、綺麗な肌の赤ちゃんが生まれて来る確率が非常に高くなるのです。
詳しい説明や、資料はこの後のNOTEで御紹介して行きますが、私の研究では、「牛乳と卵」に加えて、もしパン・ピザ・パスタ・クッキー・ケーキなどの「小麦を高温加熱した食材」を減らすことが出来れば、生まれて来る赤ちゃんのアトピー性皮膚炎発症を7割から8割予防することが出来ると推定されます。(同じ小麦製品でも食べて皮膚炎が増悪するような強い小麦アレルギーがなければ、妊婦さんも、うどんやそうめんは食べることが出来ます。)
今妊娠中の方々や、これから子どもを持ちたいと希望しているアレルギー体質(花粉症も含まれます)の親御さんにご一読頂きたく本日のNOTEを書きました。
パンと牛乳という日本人の腸内細菌に合わない食事は、アトピー性皮膚炎のみならず、潰瘍性大腸炎やクローン病、喘息などなど、リーキーガット症候群に関連する様々な疾患の主な原因とも言えます。
少なくとも『妊娠したら』:パンと牛乳はいますぐ止めましょう ! ! 。
最後に友人でもある内山葉子先生が、まさにこのタイトルの書籍を出しておられるので御紹介させて頂きます。
クリニック光のいずみ
院長 食養医 石川真樹夫
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