1歳の子供がいるシェアハウスで隣の部屋のおじさんをしている話
はじめまして。まきおと申します。夏くらいから「日々の暮らしを発信していきたいね」と話していたもののキッカケがないと進まないなと思い、シェアハウス Advent Calendar 2018を作ってみました。
友人のおやじ(あだ名)が記事を書いてくれたのですが、まだスカスカなので是非興味ある方は参加してみてください。
今回は1記事目なので簡単に住んでるシェアハウスについて、質問形式で概要を書いてみたいと思います。
どんなシェアハウスなの?
都内の3LDKマンションで、夫婦・1歳児・カップル・僕(1人だけシングル!)の合計6人でシェアハウスに住んでます。どこか運営会社がある訳ではないので3家庭でルームシェアしているとも言えますね。
よく聞かれる共用部は、リビング、キッチン、水回り関係。みんなで仲良く使っています。お風呂場の脱衣所と洗面所が一緒なので、「シャワー浴びているけど洗面所使って良いよ」と声かけて、朝など混み合う時間帯も対応している感じです。
基本的には普通のマンションと変わらないのですが、キッチンが広く複数人で料理しやすいことや、ガスオーブンが付いているのが特徴かなと思います。さらに調味料や料理器具をシェアできるので、料理好きには腕の振るいがいがあるかもしれません。
とは言っても、毎日パーティーなんてことはなく普段はそれぞれの生活をしながら、交差する時間帯を楽しんでいる日々です。
なんでシェアハウスに住んでるの?
これもよく聞かれる質問。少し真面目に答えると、自分にとっての幸せな人生を考えたときに、「忙しない日常+非日常」ではなく「暮らしそのものを楽しむ」方が良いなと思ったから。
元々、登山や旅行が好きで数人用テントを担いで日本アルプスを縦走したり、ゲストハウスのドミトリーに泊まったりして下地は合ったのかもしれません。ただ非日常的なシェアと365日のシェアは少し違うもの。
そこに興味を持ったキッカケは、短期間住んでいた神奈川県にあるウェル洋光台(以後、ウェル)というシェアハウスでの生活でした。多世代/他業種が集まったウェルでは、人のために自分の時間やお金を使うことのできる余力を持った人たちがたくさんいました。
ウェルでの生活を通して、非日常にお金や時間を投資するのではなく「日々の暮らしそのものを豊かにして楽しむ」という考え方を知ったのです。
パーティーを重ね、だんだん、それぞれの悩みや想いを語り合うことも増えた。それぞれの人のみている風景を共に眺め、共に喜び、ともに悩んでいるうちに、いつのまにか、自分の悩みも遠くから冷静に見つめられるようになった。
いつのまにか、日々の暮らしに心から満足している事に私は気がついた。新しい恋人が出来た訳でも仕事が変わった訳でもないのに、いつか幸せになりたいという気持ちが、今幸せだという気持ちに変わっていた。
「そうだ、子供が生まれても、年をとってもこんなもちよる暮らし方をずっとしていけたら何が起こるだろう?日本中に、世界中に、こんな暮らし方が広まっていったとしたら、今抱えている様々な問題が解決するのではないか」。そう思えた時、いつか海外へ脱出したいという気持ちは、日本にとどまって、日本で幸せな暮らしの形を作っていこういう勇気にかわった。
【引用】もちよる暮らし 著:戸谷浩隆
ウェルでの話はまた別の記事に書くとして、我が家の話題に戻りましょう。
実際に子供と住んでみてどう?
暮らしについて考えている中で、色んなご縁から今の1歳の子供がいる生活をしています。シェアハウスをしている人は増えたけど、夫婦や子供と生活を共にしている人は少ないので、驚かれることも多いです。
本人夫婦はメディアの取材などで良く子育てをシェアハウスですることについて、聞かれているので近所のおじさんならぬ「隣の部屋のおじさん」の視点で感想を書いてみようかなと。
①子育てを身近に感じられるし、かわいい
土日に甥っ子と遊んで楽しかった。というレベルではなく家にいる時はずっと一緒にいるので、大変なことも楽しいことも身近に感じられます。
よく忙しいお父さんは子供の寝ている顔しか見れないと言いますが、本当にワーク子育てバランスを考えないと一緒に過ごす時間を取れなかったりするので、今後のキャリアについても考えさせられることもしばしば。
そしてシェアハウスに住むまで保活(保育園に入るための活動)のことや、子育て論について全然知らなかったのですが、いつの間にかニュースや記事にアンテナを張るようになったり。
それにかわいい。
②夜泣きが気になる事もあるけど、かわいい
夜泣きや物音は一緒に住んで9ヶ月目で思うのは、慣れとメンタルによるかなと。基本は「元気に泣いてるなー」と思ってます。
うるさいと感じる事もあるけど、ヘッドホンを付けてみたり子供が寝ている生活時間帯にこちらが合わせてみたり。夫婦と子供が夜に熟睡できるようにするにはどうすれば良いか話してみたり。
みんなで生活しているので、困った事があるのは当たり前。どうやって改善できるかなーと話し合う事を大切にしています。
癒されるのでゆるす。
シェアハウスという場の力を少しだけお裾分けしたい
遊びに来てくれる友人に「シェアハウスは良いよー」とよく言うのですが、自分で何で好きなんだろう?なんで紹介したいんだろう?と深く考えていませんでした。
ただ、今回この疑問に答えるヒントが最近読んだ「続・ゆっくり、いそげ」に合ったので紹介と共に考えを書いて、まとめにしたいと思います。
場が力を持つための五つの条件
安定的に人を受け止めることが、場づくりの一つの前提条件だとして、その先はどう考えるといいだろう。
世の中にはさまざまな場があるけれど、中でも、そこではいつも魅了的な活動が芽吹き、人がいきいきと活動しているようにみえる場に出会う事がある。場が持つ時の条件のようなものがあるだろうか?
ここではぼくの思う五つの条件を紹介してみよう。
①目的がなくてもふらっと行ける場であること。
②多様な人が参加できる場であること。
③”主”の存在。
④主客同一の要素があること。
⑤楽しく、遊びの要素があること。
『続・ゆっくり、いそげ』影山知明・著 2018/11/26
https://www.kurumed-publishing.jp/books/10
五つの条件について、僕なりに今住んでるシェアハウスに当てはめてみたいと思う。※昨日、この記事を名刺代わりに参加した#note酒場も場の力を感じました。
①目的がなくてもふらっと行ける場であること。
今は住人の友人や家族が泊まりに来たり、「おうちバル」や「まきお食堂」などご飯を食べる会など目的ありきのことが多いので、これはもうちょっと住み開きが必要だなと感じる所。
個人的には逗子にある「土曜日だけの珈琲店:アンドサタデー」でお茶を飲んでると、フラッと訪れたお客さんに「こんにちは!はじめまして!」と声かけていて「いらっしゃいませ」と”お客さん”という立場ではなく
近所の人が”なんとなく集まる場”みたなものを醸し出していてとても好きで、ああいう場があればなぁと思ってます。
②多様な人が参加できる場であること。
住人自体が若手官僚、メディア編集、印刷ベンチャー、データアナリストなど多様なので、連れて来る友達も多様。
SNSやレコメンドエンジンの発達により、”自分の興味があること”だけ見える世界になるがちになりますが、シェアハウスの本棚や友達から強制的に外部情報が入るのは良い機会だなと思っています。
③”主”の存在。
ウェル洋光台でも思った”主”の存在の重要性。場の安心感が断然違ってきます。うちでいうとマナさんの超絶的なコミュ力かな?
でも単純ですが早く帰って来てリビングに長くいるということは割と重要かもしれません。やっぱり帰り道を歩いていて、うちのリビングの灯りが付いていると何だか嬉しいです。
④主客同一の要素があること。
なぜか”住人じゃない人”がうちのリビングで20人規模の誕生日会をする。住人はキッチンで戦場のように料理を作りまくる。そんなことが先日起こっていました。
まだ住んでいる人が主になりがちですが、うちでやってみたいことを募集してもおもしろいかも。
⑤楽しく、遊びの要素があること。
暮らしの実験をしているので、家事代行を頼んでみたり、みんなでピザ屋をやって家賃を賄えるようになったら最高だよね!と企画したり遊びの要素はたくさんありそうです。そして楽しい!
もし興味あれば繋がりましょう!
このNoteを通して暮らしに関して視野が1mmでも広がりましたか?自分が住まなくても「こういう選択肢もあるんだなー」と心に留めてもらえたら嬉しいです。
もし質問等あればTwitterやコメントなどお待ちしています。よければうちにも遊びに来てください。#note酒場にもいくので良ければ声かけてください。
シェアハウス住んでるよという方はシェアハウス Advent Calendar 2018に記事書いて、ぜひ横の繫がり作りましょう!