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ぼーっとする大会
“ぼーっとする大会” というのが開催されたらしい。
約100人が参加したという。
90分、ぼーっとする。スマホなし、時計なし、ただし寝てしまったらアウト。
(寝ないで)“ぼーっとする” 。
今回の大会で優勝されたのは、ダンサー3人組さんだったそうです。
効率よく時間を使うことが当たり前の世間。なるほど、誰も彼も忙しい。
時間ができたら「さて、何をしようか」こんな機会に「普段できないこと」を探したり、「ついでにアレもコレも同時に・・」など、なかなかボンヤリしていられませんね。
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コンテンポラリーダンスの(主に)“リラクゼーション”と呼ばれるワークを思い出します。仰向けになりゆっくりの呼吸に意識を向けて、身体全体、細かな関節にも気持ちを向けて、時間をかけて脱力する。リラックスして、ここに在る身体に集中し、さらに時間をかけて環境と身体が繋がるように意識や感覚がひらくまで・・。
眠ってしまうのとは逆に、身体の力を抜きながらも意識の目覚めた状態を目指すものと理解しています。おどる身体への準備といったところでしょうか。
私の場合、このワークは胃カメラをのむ時に役に立ちました。ゆっくり呼吸をして、息を吐くごとに力を抜けば、先生もカメラの管の操作がしやすいご様子で・・。「今これ、食道、きれいですよ〜」ぼんやりと先生の言葉に耳を傾けながらも、メガネを外した私の目は遠いモニターに映った自分の食道よりも目前でカメラをさばく先生の後ろ姿、ゆらゆら揺れる白衣を見つめていました。それは小手先の動きではなく、身体ごとさりげなくおどっているかのようで、昔のことですが覚えています。
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