東京九州フェリー乗船レポ
北九州市でライブが決まったので、そうだ、フェリーで行こう!!!と思いました。
気になっているけど長時間快適に過ごせるのかどうか、不安な方もいるかもしれないので独断と主観でレポします。参考になれば幸いです。
予約~乗船前
ということで意気揚々と予約を取ろうとしたのですが・・・ここで早速悩みが。
23:55に横須賀から出発して21時間後に到着する東京九州フェリーか、19:30に有明から出発して徳島経由で32時間かかるオーシャン東九フェリーどっちにしようか。
いやいや早い方がいいに決まってない?って最初思ったんだけど、オーシャン東九フェリーだと翌々朝着なので一泊分込みという考え方もできます。
悩んだ結果今回は東京九州フェリー(ややこしいけど横須賀発のやつ)をチョイス。12000円也。
設備が充実していることと、乗り物酔いしやすいので運航時間が短いこと、何よりライブ一発目が午前中なので夜のうちに到着しておきたかったのが決め手でした。
2か月前から予約が可能です(日曜日だと翌営業日)。8月17日に乗りたかったので「お盆や夏休みで混んで取れなかったらどうしよう」と、予約が取れる日まで気が気じゃなくてずっとそわそわしてました笑。
無事追加料金なしの女性専用席を確保できました!
乗船当日~出発まで
都内の自宅から品川へ向かい、京急イブニング・ウィング号で横須賀中央駅まで向かいます。
ウィング号とは、300円追加で必ず指定席で座れて、蒲田・川崎・横浜などの主要駅をすっ飛ばして横須賀・三浦方面へ向かう振り切った快特です。
以前京急ユーザーでよく利用していたのですが(当時は200円だったのと全席自由だった)、夏休みだからかコロナの影響で在宅が増えたのか、ガラ空きで心配になりました。
京急改札内に売店がないので、JR内のショップか外のコンビニで調達するのをおすすめします。一時間弱、アルコール欲しかったよ。
ガラ空きだったから窓側指定の券が発行されたけど、大荷物だったから通路側の方がいいなあ。適度に混んだ場合どうするんだろう。まあ本来通勤用だから大荷物の人はあまり想定していないかも。
横須賀中央駅からタクシーに乗りました。歩いても行けない距離じゃないけど荷物が多かったし、夜なので防犯面も考えて。
ターミナル到着!
売店とちょっとしたレストランとコンセント付きの席もあるロビーがあるので、ドリンクを買ってスマホを充電しながら乗船開始を待つ。横須賀海軍カレーなどちょっとしたお土産も売っています。
既視感・・・あ、空港のロビーみたいな感じだ!
でかすぎて画角に収まらない。3階から乗船します。客室は4階以上。下は車とかかな。
乗船~就寝
私のお部屋は4階。
ベッドは73だったので、入り口から一番遠い角!快適!このスペースに入る際にQRコードの鍵が必要です。スマホにスクショしていたので、スマホを忘れてお部屋を出ないように。
ベッドはカプセルホテルの天井が広くなった感じ。シーツを自分で敷く方式。私くらいの体形だったら寝返りも余裕で打てる。
中にちょっとしたロッカーがあって小物を入れることはできるけどそんなに広くないので、キャリーケースなどはベッドの外へ。ベッドはブラインドみたいな仕切りが一応あるけど鍵はないので貴重品の管理は自己責任で。
部屋の位置を把握し大きい荷物を置いたら設備チェック。
5階のレストランへ行ってみよう。
席が広くて海を眺められる席があってとても快適だけど、上の写真にあるように、滞在できる時間が限られています。ファミレスみたいにだらだらできない。
ブリカマ焼きと、こちらのワインは確か800円でハーフボトル。飲み切れなかったので持って帰っていいか訊いたらOK。部屋で飲もうかと思ったけどすぐ消灯だったのでおとなしく寝ました。
女性専用とはいえ多少人の気配とか気になるかなと思ったんだけど、みんなびっくりする程民度が高い!明け方子供が少々ぐずっていた様子以外はめっちゃ静か!夜行性の私は静かすぎて不安!
ちなみにお風呂は乗船後~就寝前と朝イチは混むと予想し、少し落ち着いた頃に行く作戦。
起床~到着
5時半頃目覚める。お水が欲しいしトイレに行きたいけど他の人を起こしたら申し訳ないなあ・・・とそのままうだうだ過ごす。6時半頃、そろそろ起きても文句はないだろうと部屋を抜け出す。
就寝前はレストランに行っただけだったので、改めて各階を探検。よく見るとwi-fiの説明がありました。出航前に設定しておけばネット使えたかも。飲みに行く前にwi-fi設定しような!
4.,5階はロビーがあって、外を見ながらゆったり過ごせます。なぜかロビーのテーブルに突っ伏して寝てる人がいました。いびきがうるさくて追い出されたのかな。
6階には大浴場(露天風呂付き!)とジムがあって、デッキに出ることもできます。
波は穏やかだけどそれでもゆったり大きく揺れて、風が強く感じる。めちゃくちゃ気持ちいいけど日焼けしそうなので早々に退散。
レストランにて朝食タイムが始まったので、あったかいお蕎麦を食べました。定食などもあります。ちょっと混んでた。その後、持ってきた村上春樹著「ノルウェイの森」上下巻をベッドで寝っころがりながら読んで眠くなったらそのまま昼寝。
え、何これ・・・最高の暮らしじゃない?
しばし眠って(夜の眠りが浅かった)昼食時間をスルーし、いざお風呂へ。時間をずらす作戦が功を奏し、利用者は私の他にもう一人だけ!快適!
露天風呂はあまり日陰がなく、時間帯によっては日光が直撃します。2人しかいない利用者は少ない日陰を求めて至近距離で入浴。
バスタオルとフェイスタオルのセットを300円でレンタルできます。貸出の時に渡される紙を一緒に返却しなきゃいけないので捨てないように注意。
ちなみに朝ロビーで寝てた人は午後も同じ場所にいました。体痛くないか心配になってくる。
ロビーにて。部屋やベッドが狭くても問題なくのびのびと快適に過ごせます。
お風呂も満喫したので売店で梅酒・ロックアイス・じゃがりこを購入。
ダメ元でコップを売ってないか訊いてみたら、レジの下から出してくれて1個単位で売ってくれた!最高!1つ40円でした。ぬるくなった昨夜のワインに氷を入れて飲みました。
しかし後半に差し掛かるにつれ「ノルウェイの森」は旅にはあまり向いていなかったことを確信しました。船を降りてからもライブ中ずっと引きずってもやもやした気持ちで過ごしていました笑。機会があれば別途感想でも。
お酒を飲み終わりまたゴロゴロしながら本を読んだりうとうとしてたら(間食とお酒で満たされて夕食もスルー、あまり褒められた食生活ではない)、陸に近づいて電波が入るようになりちょっとスマホをいじったり、日が暮れたのでまたデッキに出てみたりしているうちに到着の兆し。
みんななぜかロビーで下船をスタンバっていたので、初心者の私も見習って荷物をまとめてロビーへ。混んだロビーは座る場所がないから、もうちょっとベッドでゆっくりしててもよかったなあ。
下船後と感想と振り返り
下船すると、無料のバスで門司駅か小倉駅まで乗せてもらえます。
が、これまで長時間ゆったり開放的なところで過ごしていたのが、急にぎゅっと押し込まれて、しかも浮遊感でゆらゆらしていたのがガタガタの道路で、ここにきて乗り物酔い。おええ。
船酔いが心配だったけど、酔い止めを飲んで臨めば乗船中は平気でした!
今回私は利用しなかったけど、船内にはシアタールームやカラオケルームなどもありました。お子様向けに謎解きやキッズルームもあります。
4階ロビーには小さなステージがあって、時間帯によってジャグリングやヨガレッスンが行われていました。
お手洗いも広いし、電源が使える鏡もあるのでヘアアイロンなども使えます。トイレと洗面所は乗船中一度も待たなかった。
レストランが使える時間や売店に売っているものは限られているので、私みたいな不規則な食生活をしている人は、好きなドリンクや傷みにくい軽食を事前に用意しておくのがおすすめかも。
北九州に着いて会った人たちに「フェリーで来ました」って話したら、「長くない!?」「そんなに時間かかるの!?」といった反応もありましたが、全然長く感じずにあっという間だったし、もっと乗ってたい・・・私ここに住める・・・と思いました。
どの乗り物も、基本的に座って(もしくは立って)、出発から到着まで固定のポジションからほとんど移動しないで運ばれるけど、今回フェリーに乗って、「人間はこんなに自由に移動できるんだ!!!」という感動でいっぱいです。
そもそも歴史上は船の方が電車や飛行機よりも先に存在していたわけで。人類のDNAに船旅が刻まれているのかもしれません。
追記・YouTubeにもレポをアップしました!併せてお楽しみください。