財布の中身が少ない時ほど散財しやすい
こんにちは。
牧 菜々子です。
好きなお店で、買い物をする時。
ついテンションが上がりますよね。
でも、散財してしまっては困ります。
衝動買いしてしまうのは、意外と、財布の中身が少ない時なのです。
だから、散財したくない時ほど、財布の中身をあえて多くしておくとうまくいきます。
思った以上に買わずに終わる
クレジットカードの場合は、決済可能な残高を、多くしておく。
現金の場合は、財布にお金を多く入れておくのです。
そうすると、思った以上の確率で、商品を買わずに終わる展開になります。
用意した金額が、そのまま残って、「なぁんだ、せっかく準備したのに、しなくてよかった」ということになるのです。
お金を少なめに持って行くとどうなる?
お店に行く前。
「散財しないように、お金は少なく持って行こう」と思ってしまう。
節約のことを考えると、財布にお金を入れすぎないようにしようとしてしまいます。
ところが、そうすると、逆にその「少なめに用意したお金」を、出してしまう展開になりがちなのです。
たとえば、ブランド店に行く前に、そのブランドでかかりそうな金額の1.5倍の現金を持って行くと、全く出さないで終わる。
反対に、お金を少なめに用意して行くと、最終的にそのお金を出してしまうことになる。
一体、どうしてなのでしょうか。
お金を少なめに用意して行くと「買う」展開になりやすい
お金を少なめに用意して行った場合、ちょっと気に入った商品を見つけると、こう考えます。
「これ欲しいけど、お金足りないかな…?」
そして、財布の中身と、商品の税込み価格を計算し、「足りることは足りるか。」と思います。
さて、買おうか買わまいか、どうしようか…?
その時、商品の価格は、自分の財布の中身の金額と、とても近いです。
そうすると、その商品が、すごく「価値のある」商品に思えてくる。
「すごい商品」に思えてくる。
だって、その時の手持ちの金額と、同等だからです。
すごい商品だと感じると、当然、欲しい気持ちが高まってしまう。
それに、お金は足りるわけです。
買える。
少なめに用意したそのお金を、出してしまいやすくなるのです。
「それ相応の商品」と感じたら欲しくなくなる
逆に、1.5倍のお金を用意してお店に行った場合。
気に入った商品があっても、「お金足りるかな?」とは思いません。
十分足りることは、考えなくてもわかるからです。
そのうえで、買うか買わないかを判断します。
1.5倍の用意があるので、財布の中身全額に対して、その商品の価格が占める割合は、先ほどの場合よりもかなり低いです。
なので、先ほどのように「すごい商品!」とまでは感じません。
足りることもわかっているので、「買える!」というインパクトもほとんどありません。
「買おうと思えばいつでも買える、それ相応の商品」という判断になりやすい。
ブランド物ならなおさら、「それ相応の商品」なんていらないわけです。
こうして、たいていの場合は、用意した1.5倍の予算を出さずに帰るという展開になるのです。
財布の中身を少なくして行くと商品の魅力が増してしまう
もちろん、1.5倍のお金を用意していれば、その分だけ買い物ができてしまうのは事実です。
でも問題は、「最終的に買うかどうか」です。
もっと言うと、「買うという展開になりやすいかどうか」です。
だって、そうですよね?
グッと我慢することができそうにないから、「少なく持って行こう」という発想が生まれるわけですから。
あらかじめ財布の中身を少なくして行くと、ちょうど買える商品に出会った時に、グッと我慢できずに「買う」という展開に往々にしてなります。
財布の中身と近ければ近いほど、「価値の高い商品」と感じ、魅力が増すからです。
1.5倍のお金を持って行くと、いいなと思った商品も、「それ相応の商品」に感じます。
あとは冷静に判断すればいいだけ、ということになります。
後から「どうして買っちゃったんだろう」と思わないために
必需品や、日用品を買う時には、あらかじめ財布の中身を少なくしておくのは有効です。
どうしてかというと、商品の性質上、もともと価格以上の魅力を感じにくいからです。
日用品なら、さらっと「やっぱり買わない」という判断ができる。
でも、一概に価格だけでは魅力を測れない性質の商品なら、財布の中身が少ない場合、魅力が高まる危険性があります。
そして後から考えると、「どうしてこれを買っちゃったんだろう。」という結果に…。
散財を避けたいのなら、お金を多く用意して行くのが得策です。