何回言っても子どもが言うことを聞かない時に思うこと
こんにちは。
牧 菜々子です。
何度言っても、子どもが言うことを聞かない。
毎日毎日、同じことを注意するのですが…。
こんなに言っているのに、どうしてできないの?
いつになったら、できるようになるの!?
そう思った時。
1つだけ、確かなことがあります。
それは、「この子は、今、これができない」という事実です。
目の前の子が、たった今、これができないということだけは、確かなのです。
そこを通り越して、「どうしてできないの?」とか、「いつになったらできるようになるの?」という思考に飛んでしまう。
その前に、「この子は、今、これができない」という事実があるのです。
その事実が、一番大事だということを、私たちは忘れがちです。
どんな生物にも、個体差があります。
「このくらいの歳になったら、このくらいはできてほしい」と思っても、人間の子どもにも個人差があります。
何歳でできるようになるかはわからないし、もしかしたらずっとできないかもしれない。
そして少なくとも、たった今は「できない」のですから、親が手を貸したり、無理にしなくていい方法を考えたり、気長に待ったりしたほうが良いのです。
何度言っても、大きな声であいさつができない。
ごめんなさいが言えない。
「しつけがなっていない」と言われたとしたら、それは「いくらしつけをしても、個人差で、ずっとできない大人もいる」ということを想像していない人の発言だというだけです。
子どもが大きくなってから振り返った時に、「この子は10歳までできなかったなぁ。」などと思い出す。
それでいいような気がします。
子どもは、「今」のことを、大きくなったら忘れてしまいます。
本人は、覚えていないんですよね。
子どもが、今の状態でいるのは、今しかない。
「この子は、今、これができない」という確かな事実を、まずは一番に考える。
それだけで、子どもとの向き合い方が、きっと変わるはずなのです。