2児の小学生を育てながらコンサルタントとして働いていたワーキングマザーが突然白血病を発症。9か月の入院生活をどう乗り越えたのか?明るく軽快なテンポで闘病生活を描いています。
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#チームメイト
〜ワーキングマザーが白血病治療中に考え・感じたこと〜人生に突如発生する「電源オフ」を乗り越える術 その①
私達の生活は、思った通りにいかないことの連続だ。
そんな日常をみな辛抱強く生きている。
ただ、大半の場合、それは日常という前提があった上での話である。
しかし、今回のコロナウィルスの蔓延で、そのような生活の前提が吹っ飛んでしまった。外出自粛によって仕事にはキャンセル・遅延が発生。卒業式・入学式も通常通りには開催できない。準備していた講演会や目標としていた試合も中止となった。
そんな「生活の強
〜ワーキングマザーが白血病治療中に考え・感じたこと〜 入院中に、最高のチームメイト見つけました その①
「何歳? 11歳? 今からお母さんの腰の骨から骨髄液を吸引するけど、ここからだと良く見えるよ」
主治医のH先生が快活に話しかけたが、当の娘はおびえていた。
「先生、怖いみたいなので、病室から出させていいですか?」
「怖い? そうですか…… 分かりました」
入院2日目の、やり取りだった。H先生は意外そうな顔をした後、処置の準備をし始めた。その後私は、骨盤から骨髄液を注射器で吸引する骨髄穿刺、
~ワーキングマザーが白血病治療中に考え・感じたこと~ 入院中に、最高のチームメイト見つけました その②
前回のあらすじ:
白血病の治療のため、長期入院をしていた私は主治医との関係構築をとまどったが、主治医も私も同じ目的を目指すチームメイトであると気が付いたのだった。
・・・
「医師は、患者が良くなるよう動いてくれるチームメイトだ」
今ではそう自信をもって言える私も、H先生に対して不満を持ったことがあった。
膿瘍の治療を優先するため、抗がん剤治療が二か月弱ストッ