神棚を祀るメリット~感謝と決意表明~
私は自宅に神棚を祀り、毎朝氏神様参拝に通い、
最低でも、年に一度は伊勢神宮参拝を行う神道です。
今回は私が自宅に神棚を祀った経緯や、
神棚を祀る事で得られてるメリットについてお話させて頂きます。
コロナ禍の外出自粛で迎えた転機
何年も前から神社が好きで、よく参拝に訪れていたものの、
簡易神棚として、棚の上に御神札を立てかけていただけでした。
自宅は散らかり放題の状態で、
余計な物が多く、ゴミ屋敷に近いような状態でした。
休日は、リラックス出来ない自宅から逃げ出すかのように、
自分で自分を満たす為、あちこちに出掛ける日々でした。
ところが、コロナ禍の外出自粛により、私は大きな転機を迎えました。
自宅と自分の内面に意識を向け、自宅を綺麗に整理整頓し、
神社で頂いてきた御神札の周りも綺麗にしたところ、
「あ、神様が喜んで下さっている」と感じました。
そこで私は、とうとう自宅に神棚を祀る決心を固めたのです。
こちらの一人旅ブログでも、伊勢神宮参拝の想いと併せ、
神棚を祀る経緯について書いた記事があります。
自宅に神棚をお祀りするからには、
「我が家に神社を作る」ぐらいの心構えと覚悟を持ち、
一生大切に御守りして、ご奉仕する巫女であり宮司になるような一大決心でした。
毎朝欠かさず行う日供祭
日供祭(にっくさい)とは何か?
神棚のお水、お米、お塩を新しい物に交換し、
お榊のお水を取り替えます。
その時に、お榊の葉で傷んでいる物を見付けたら、
それを丁寧に取り除き、常に綺麗な状態でお供え出来るように心掛けます。
神棚の周りを清潔に保つ為、天然素材の鳥の羽を使用した「ハタキ」で埃を取り除きます。
毎朝、蛇口から出る一番水を神様に捧げ、
更に、神社に参拝する時と同様に、
自身の手と口を清め、二礼二拍手一礼の作法で参拝を行います。
ここで、毎日欠かさずではないものの、祝詞奏上(祓詞と神棚拝詞)も同時に行います。
これが私の毎朝の日課です。
これに加え、毎朝換気を行います。
神棚のある寝室の窓を大きく開け、
玄関のドアを少し開け、気を通します。
どんなに寒い真冬の日であっても、夜の間に籠った気を循環させ、
新しい気を取り入れる為の大切な儀式です。
今年に入ってからは、在宅勤務で時間の融通がきくようになったので、
氏神様参拝も毎朝、朝散歩として通うようになりました。
毎月1日と15日に執り行う月次祭
月次祭(つきなみさい)とは何か?
毎月1日と15日に、神様に感謝を捧げるお祭りです。
日々の日供祭のご供物(お水、お米、お塩)に加え、
この日はお酒をお供えし、
お榊も新しいものに交換する儀式を執り行います。
1日と15日という節目に向けて、
自宅をいつも以上に綺麗に整え、
新しい綺麗なお榊を入手するべく、何軒かお店を見て回ります。
日供祭では日常的にお供えするお水、お米、お塩についても、
月次祭の時は、少し特別なものをお供えする事が多いです。
例えば、伊勢神宮の神嘗祭の時に奉納する伊勢奉納米や、
二見浦の塩、出雲大社の塩など、
伊勢神宮や出雲大社、三峯神社などの大好きな神社様ゆかりのものをお供えすることが多いです。
また、お酒については伊勢神宮の御神酒である「白鷹(はくたか)」もしくは、出雲大社の御神酒である「八千矛(やちほこ)」をお供えする事が多いです。
月次祭以外でも、お酒は何か良い事があったり、
特別なご縁結びをお願いしたい時、
気分的に神様と乾杯したい時などに、
私は随時お供えしています。
この日供祭と月次祭にこそ、神棚をお祀りすることのメリットが隠されているように思うのです。
神棚を祀るメリット
外に向いていた意識
前述の通り、私は長年自宅を散らかし放題(ゴミ屋敷状態)にして、
自宅以外の外に意識を向けて、生きてきました。
もちろんその時間はとても有意義なものでしたし、
アクティブに出掛け、積極的に人と交流してきたお陰様で、
多くの素晴らしいご縁に恵まれたと思っています。
反面、自分の自宅を含め、自分の内面と向き合う事から逃げ続け、
誤魔化しながら生きてきたと思っています。
内側に向けた意識
まずは自宅を綺麗に整えたことで、
同時に自分の心の中が綺麗に整理されていくのを感じていました。
当然のことながら、逃げずに向き合わなければいけないことにも直面しました。
自宅を片付けていく中で、良くも悪くも見て見ぬフリをしてきた事が浮彫となり、
過去の想い出に、何度も涙を流し、中断しつつも、
不要なものを処分しました。
まさにそんな感覚でした。
不要な過去の想い出を処分し、自宅の断捨離と共に、
心の断捨離を行ったのです。
それらを見極め、自宅も心も綺麗に整っていったのです。
私が最後に断捨離したのは「親」でした。
親を手放し、大きく距離を取ったことで、
私の人生は、とても素晴らしいものに変化していったのです。
神様と暮らす意識を持つ
私は一人暮らしの為、気を抜いてしまうと、
人目がない分、掃除や整理整頓を怠けてしまいがちです。
ところが、神棚をお祀りしてからというもの、
ある意味、神様が私のパートナーのような存在になりました。
この意識こそが、自宅を綺麗に整えるモチベーションに繋がったのです。
自宅を綺麗に整えたことで、
我が家に自信を持ってお友達を招待出来るようにもなり、
以前にも増して、ご縁が広がりました。
また、コロナ禍で外出自粛が推奨されていた最中でも、
感染症対策を徹底しつつ、自宅にお友達を招待して会う事もできました。
また、日常的に行う日供祭や月次祭のお陰様で、
少し散らかる事があったとしても、定期的に綺麗に整える習慣が身に付きました。
という意識こそが、自宅を綺麗に整え、
また、神様に恥ずかしくない生き方をしようという心掛けから、
心をも整えてくれることとなりました。
感謝と決意表明
日供祭では、毎朝感謝を捧げ、一日誠実に頑張る決意表明をします。
自分一人だけの暮らしの時(神棚を祀る前)は、
毎朝、ギリギリまで寝ていて、眠い目をこすりつつ、
ダルさを感じながら出勤していた日々でした。
神棚をお祀りしてからというもの、
日供祭の時間をしっかりと確保するため、
以前よりも早起きになりました。
そして、心身を整える時間が出来たことで、
午前中の仕事も集中して行う事が出来るようになりました。
そして何より、月次祭を執り行う事で、感謝と決意表明の習慣が出来ました。
私は、まさにこの事こそが、神棚を祀る最大のメリットだと考えています。
節目節目をきちんと設定し、
感謝と決意表明の繰り返しを、声に出して行うことで、
「生き方」が整ってきます。
そして、小さな事でも目標設定を行い、それを達成する度に自信へと繋がります。
また、「自分が頑張ったのだから当然だ!」と慢心することなく、
「神様のお陰様」だと謙虚に感謝する事が出来るのも、
神棚をお祀りする事で得られるメリットだと考えます。
人はこれを「ご利益」と呼ぶのかもしれません。
でも、私の実感としては、「神様と共に暮らしている」という感覚なので、
このように思います。
神棚を祀ることで、暮らしと心が整い、
謙虚に感謝し、神様に恥じないよう誠実に丁寧に生きていこうと考える事こそが、最大のメリットなのだと私は思います。
おわりに
私は、ゴミ屋敷からの脱却に成功し、
また、毒親との距離を大きく取り、
今は神様と共に、とても幸せに暮らしています。
毎日毎日、一日も欠かすことなく執り行う日供祭という習慣で、
日々の暮らしと心が、綺麗に整います。
また、月次祭により、
感謝と決意表明を定期的に行う習慣もできました。
私は一人ではなく、最愛の神様に護って頂き、
共に暮らす幸せと喜びに包まれ、
一人暮らしの寂しさを感じる事がなくなりました。
この素晴らしさを、一人でも多くの人達に知って頂きたいです。
以前、Twitterのフォロワー様(まる@習慣の鬼さん)
のネットラジオに出演させて頂いた時に、
今回の記事で書いた内容と似たような事を、お話させて頂きました。
初めてネットラジオというものに出演させて頂いたことの緊張から、
「お水・お米・お塩」を、「お水・お酒・お塩」と言ってしまっていますが。(苦笑)
しかも風邪を引いていて鼻声です。(PCR検査を受けましたが陰性でした)
このような素敵な機会や、素晴らしいご縁を頂けたのも、
神様のお陰様だと思い、心から感謝しています。
皆様も是非、簡易神棚から始めてみませんか?(*^^*)