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やっぱり子どもには敵わない

連休前の金曜日。

我が家の小2次女が大荒れを起こしました。

その理由は、小学校で借りた本を持ち帰り忘れたということ。

3冊の本を借りていて、それを連休に読みたかったようです。


「本がないーー!!学校に取りに行くー!今すぐ本がほしいー!」

と、大泣き・・・。

その時点ですでに夜。学校へ取りに行くことは不可能です。

「お母さーん!何とかしてよーー!」

と騒ぐので、アイディアを絞り出してみました。

「分かった!明日市立図書館に行って、同じ本を借りたらいいがん!」

と。これ、けっこうナイスアイディアだと思ったんですよね‥。

しかし、次女に即却下されます。

「やだー!今、読みたいんだもーん!コんガらガっちの本、楽しみにしてたのにー!」

次女が読むのを楽しみにしていたのは、こちら。

読み手が道を選ぶことができ、選んだ道によって違う出来事に出会える面白い本。ゲーム感覚で読めてワクワクして楽しいんです。


でも、ここにない絵本を今すぐ読むってねえ・・絶対無理じゃないですか?

ということで、もう私にはお手上げ。そこで、

「お母さんのアイディアはもうないけん、お姉ちゃんに聞いてみたら?」

と、申し訳ないけど長女にパス。

そして、次女が姉に助けを求めると・・

長女が言った言葉。

「だったら、自分で作ったら?」


これは・・・新発想!!

大泣きの大荒れだった次女は、はじめ

「お姉ちゃん作ってよー」

なんて言っていましたが、

「え、今は本読んでるから無理。」

と、クールに塩対応をされて(笑)、しぶしぶ動き出します。


そして、なんと・・

自分の勉強机に向かって黙々と作業を始めました。

まず白い紙を数枚ホッチキスでとめて、オリジナルの「コんガらガっち」本作成にかかっていたのです。

あんなに大騒ぎをしていたのに、作業するにつれてどんどん笑顔になっていって、完成した時にはにっこにこでしたね♡

最後の背表紙には「2000円」なんて自分で書いちゃってましたから・・なかなか強気のお値段設定(笑)。


肝心の中身はというと、大泣きするほど読みたいだけあって、「コんガらガっち」の設定をよく再現していました。

いろいろな分かれ道や扉を選んでいくと、それぞれにお祭りの屋台があり・・吹き出しには「おまつりをしていたのか!」のせりふ。

そして、描かれていたのは・・・

神社の鳥居♡

さすが神主の子です。



ということで、今回の連休前夜の大泣き事件。

次女の願いを叶えるのは不可能かと思われたのですが、長女の柔軟な発想により、予想外のハッピーエンドを迎えることができました。

「図書館で同じ本を借りたら・・」なんて安易なアドバイスをした自分が恥ずかしくなりましたね。

やっぱり子どもには敵いません。

「子育て」と言いながら、子どもから学んでばかりの母です。

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