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(77)ベルギー 遠くて近い国 その6 ブリュッセル Annaちゃんの試み~「心地よさ」の追求
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nnaちゃんは、「心地よい仕事着の制作」をプロジェクトの一つにしています。
ready to wear and tailor made workwear | annatanaka.com | Belgium
卒業前後にブリュッセルのレストランでアルバイトをしていた時、スタッフの仕事着やエプロンに関する様々な要望を耳にしました。それを吸い上げることによって、自分の仕事の可能性に繋げることができました。
機能性・ファッション性はもちろんのこと、着た時に自分らしくいられて「心地よいこと」を主眼に置いています。
そのプロジェクトの一つとして、ブリュッセルのレストラン「SAVAGE サヴェージ」のスタッフの仕事着・エプロンのデザインを手がけました。
SAVAGEのコンセプトは「大地の恵みである野菜を中心にメニューを提供する」ですから、Annaちゃんのブランド・ポリシーと合致し、とても遣り甲斐のある仕事だったようです。
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Annaちゃんの名前「Anna Tanaka」がクレジットされています。
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SAVAGEのエントランスとスタッフ。
以下の写真は、制作担当したその他レストランのスタッフの作業着です。
素材には、Anna Tanakaブランドのプレタポルテ・コレクションのように、ベルギー・リネンを使ったもの、既製服のデッドストックをアップサイクリングしたものも使っています。
デザインは各自のリクエストに応え、通気性を好む人には大胆に後ろがカットされているものもあります。
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このプロジェクトでは、それぞれの道に進んでいる妹弟ともコラボすることができました。
妹のRinaちゃんはパティシエール。彼女が勤めるレストランのスタッフのエプロンをセミ・オーダーで作ったり、キネオロジストをしている弟のTaro君の仕事着を提供したり。
幼い頃から仲のよかった兄弟姉妹で情報・アイディア交換し、コラボできるとは、これほど心強いものはないですね。
私が親だったら感慨無量だったでしょう。
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Annaちゃんのお母さんと私は同世代で、数回お会いしたことがあります。
男性陣がゴルフをしている間にワーテルローやブリュッセルを案内していただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。
明るく開放的な方で、アフリカで3人の幼い子供を育てた芯の強さと、ピアニストとしての芸術的な感性等、Annaちゃんが受け継いでいるものが多くあり、渡欧が叶った暁にはお会いできるのを楽しみにしている方の一人です。
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"You are amazing! Remenber that!"
そうそう、自己肯定感、アーティストには大切ですね。
今後の彼女の活躍を傍らで見ていくのが楽しみです。
また、時々彼女の動向をお伝えしていきますね。
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「ベルギーの人は着るものよりも食べるものにお金を使うかも」、とAnnaちゃん。
確かに、ベルギーには伝統料理を食べさせてくれるレストランも多いですが、特にブリュッセルでは、小洒落たカフェ・レストランをあちこちで見かけます。
イギリス郊外のティーハウス程素朴過ぎず、パリ左岸によくある洗練されたカフェほど気取らず、それぞれの良さをミックスした、それこそ「心地よい」空間で、美味しいプレート・ランチをAnnaちゃん達とご一緒しました。
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ロンドンのメリルボーン・ハイストリートやパリのオペラ近くで店舗を見つけて、好きでよく通っていた
「Le Pain Cotidien ル・パン・コティディアン」も実はベルギー発のカフェレストランです。
日本にも新宿と六本木に支店ができていますね。
www.lepainquotidien.com/jp/ja/