Bloomのタキソノミーをベースに授業デザインしてみた
昨夜、参加していたこちらの講座がいたく面白かったので記録してみる。
講師の江藤由布さんは、ICTを生かした英語の授業デザインに定評がある。彼女の素晴らしいところは、ICT を使うことで得られる学びを参加者自身に発見にさせるところだ。
昨夜は、これまでに紹介したICT(今回はCamva✖️Blooket)を用いることで学習者にどんな力をつけさせるかについて、Boloomのタキソノミーを用いて参加者に考えさせた。
(BloomのTaxinomyについては、こちらのページがわかりやすいと思うのでリンクを貼ります。)
https://badatmath.hatenablog.com/entry/20100412/1271088505より
タキソノミーをベースにして授業デザイン
ブルームのタキソノミーの改訂版の6つの要素のなかで、2つから3つくらいを用いた学習活動をICTを使って作り出す。参加者は英語の教員が多かったので、「仮定法過去」の授業デザインをテーマにしてグループワークを行った。
ちなみにわたしのグループでは、仮定法過去ではなくて前置詞をテーマに考えてみた。導入から最後のアウトプットまでをBlooket、ロイロノート、Canvaを用いて構成し、ブルームのタキソノミーの「記憶」「理解」「応用」「分析」「想像」をカバーする授業デザインである。
タキソノミーをベースにしているため、「どんな力をつけたい学習活動なのか」が、明確になる。グループでここを議論しているこの場がすでに協働的な学び。
授業をつくる、ということは、教員にとっての学びであるなと改めて実感した。
授業デザインってこういうことなのか
参加者のおひとりが感想でおっしゃったことば、「授業デザインってこういうことなのか」が心に残った。ただただ問題集を教えるのとは違う、と。
江藤由布さんの講座が面白いのは、ここなのだと思う。技術を伝えることは目的ではなく手段であり、ねらいはそれを獲得することを通して学習者が何を学ぶか。ここを徹底して問うてくるようにわたしには感じられる。
困って、考えて初めて身になる
実はこのブルームのタキソノミー、以前に参加した講座でも紹介されていたらしい。しかしMAKIの記憶には残っていなかった。
今回、これをベースにして授業デザインをする、という学習活動をして初めて、わたしのなかにブルームのタキソノミーが認知された、ということも興味深い。
つまりただ講義で紹介されたことは、わたしの記憶には残っていなかったということだ。今回のように、グループでああでもないこうでもない、と議論してなんとか生み出した授業デザイン。わたしはもう、ブルームのタキソノミーを忘れることはないだろう。それは記憶だけでない高次の学びにより得られたのであろう。
学習者に学ばせる、とは、つまりこういうことだな、と。タキソノミーでいう「記憶」に働きかけるだけでは、習得には至らないということを自らの経験をもとに実感した気がした。
江藤由布さんのnoteはこちら