もらう喜びより、選ぶ楽しみ。
子供のころは、12月が近づいてくると、クリスマスに何をもらいたいかとかめちゃくちゃ真剣に考えていた。
誕生日とかも、何を買ってもらおうかといろいろ考えているものだった。
もらえるのが嬉しいし、せっかくなら自分のほしいのをどう手に入れるかなっていう感じで。
少し大きくなってから、友達とプレゼント交換したりお互いお祝いにプレゼントしあったりして、誰かのためにプレゼントを選ぶのが楽しいなと思った。
大人になってからは、自分のほしいものを自分にプレゼント、などと買ったりもしていた。ストレス解消とかご褒美とかに、ちょっとよいものを。
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プレゼントっていうだけで、なんか楽しくて嬉しくて好きだなぁと思う。
なのに、今自分にプレゼントをするなら?と考えてみると、思い浮かばなくて。
「世界は贈与でできている」を読んだときに、「自分へのご褒美は空虚」「他者から贈与されることでしか、本当に大切なものを手にすることができない」などとあって、最初読んだときは、自分への労りとかもあっていいじゃん?って思ったのだけど、いざ考えてみたらなるほどなぁとなった。
自分へのプレゼントって、自分がほしいものがあったときに買う理由がほしいだけだなぁと。
何かを贈りたいというときには、相手が喜んでくれるかなとか何がいいかなっていうのが楽しいから考えるんだなって。
そうやって考える時間自体が、好きなんだなと思う。
プレゼントを考えて、準備して、相手がどんな反応するかなって想像すること自体が、自分の喜びで自分へのプレゼントなのかもしれない。
そうやって考えてくれるのが嬉しいから、誰かにプレゼントもらうのが嬉しいんだなとも思う。
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子供の頃は毎年誕生日やクリスマスにプレゼントをもらっていたのに、何をもらったかって思い出せない気がする。
クリスマスにぬいぐるみをもらったことがあったなぁとか、機織り機のおもちゃもらっていろいろつくったりしたなぁとか、思い出すものもあるけども。
やっぱり、ただ誕生日だからクリスマスだからと当たり前のようにもらっていたプレゼントよりも、自分がほしいからと買ってもらったプレゼントよりも、自分のためにいろいろ考えて選んでくれたってことも含めてのプレゼントが印象に残っている気がする。
自分が誰かに選んだプレゼントも、そんな風に思ってもらえたらいいな。
だけど相手が喜んでくれるのはきっと副産物でしかなくて、いろいろ考え練って計画立ててプレゼント準備するっていうのが大事な時間だなと思うし、それをただ単純に楽しんでいたいなと思う。