真の強さとはを考えさせてくれるバガボンド
ダラダラしたい時には、迷わずマンガ!
漫喫6時間パックで結構読めた。
『御手洗家、炎上する』→『青のオーケストラ』→『バガボンド』の3つ。
Netflixでのドラマ化も決定しスタートしている漫画『御手洗家、炎上する』。あれあれ誰が犯人なの?と目まぐるしく変わる展開や、登場人物が多くないので、一人一人の背景に丁寧に寄り添って書かれた内容が好き。
サクサク読めて最後までオモシロい!完結しているのが何より。
アニメ化されている『青のオーケストラ』も。舞台は高校部活の吹奏楽。同じくアニメ化されていた『響け!ユーフォニアム』を思い出す。(内容は全然違います)
キレイな絵柄で青春を描くストーリーがたいてい好き。まだ完結してないので、完結してないのを読んじゃいかん!続きが楽しみな作品。
最後は井上雄彦さんの『バガボンド』。
図書館に33巻までしかなく、漫喫には37巻まである!完結か?!と思って読み始めたのだが、バガボンドって10年近く休載したままだということを、37巻を読み終えて知る。
宮本武蔵を主人公とし戦国末期からの時代の変換点を舞台に描かれている作品。剣の道に目覚めて天下無双を目指し、多くの人との出会いや戦いの中で成長していく話という感じなのかな。スラムダンクを書いた後にバガボンド。巨匠の描くものの広大なることよ。
前半は戦いが中心で途中で読まなくなったのだけど、久しぶりに図書館で読んでいたら、30巻以降はなんだか趣が変わってきて引き込まれる。
強さとは
天下無双とは
生きるとは
人間とは
人と戦い強さを極めたとしても、越えられない壁がある。
他人ではなく自分との闘い。
自分との闘いも超え、肉体、天や自然、他のものとも一体になって生きることで、また新たな境地に達する。
現代からかけ離れているようで、今後必要となってくる精神世界をいかんなく表現されている作品。
30巻前後は、『身体』の使い方、身体を繊細に表現できる画力に感嘆し、30巻以降は、農業を通じて『生きる』を表現。
土や水、すべては循環し一体であることを。
ホント、文章で全然表現できないのだけれど、今読みたい、今知りたいに応えてくれる作品。
「あーー、これだよね!!これこれ」
と短い台詞に込められた想いを受け取りたくて読んだ。
何かを極めた巨匠たちの行き着く先は、皆同じで、それをどう自分の世界観で表現するかなんだろうなと。
続きは読みたいけれど、終わって欲しくないような作品。
表現者って素晴らしい。
何度も泣きながら読み耽った深夜。