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#映画レビュー

推し映画31-「香川1区」

推し映画31-「香川1区」

昨年12月24日の緊急公開以降、なかなか地元の映画館では掛からず悔しい思いをしていましたが、遂に!
昨日からオンライン限定配信が始まり、やっと観ることができました。

期待を遥かに超える「得られたものの多さ」に感服しています。このドキュメンタリー映画の“結末”を、私はよく知っていた筈なのに、こんなに深く新鮮な驚きが得られるものかと。
密着モノ、ドキュメンタリー映画ってやっぱり凄いなと、大島監督の手

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2021年:私的映画TOP10

2021年:私的映画TOP10

久々のnote投稿ですが、去年に続き、これを書いておかないと年は越せないよねということで。走り書きですが、備忘録的に纏めておきます。

今年は劇場で鑑賞した作品は24本のみに留まりました。転職したてだったり、資格試験の勉強をしたりとなにかと忙しかったのですが、あとはシンエヴァを9回、ハサウェイ・孤狼の血・くじらびとを2回ずつ観たから…のような気がします。多いわさすがに。
年明け早々、「呪術廻戦0」

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推し映画29-「はりぼて」について

推し映画29-「はりぼて」について

元町映画館での上映を楽しみにしていた「はりぼて」、上映初日に行ってきました!五百旗頭監督の舞台挨拶&サイン会つき。場内はほぼ満員で、若い人が半数くらい。良いことです。
そろそろ今年のベスト映画10は…と考え始めていますが、「なぜ君は総理大臣になれないのか」と「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」と、そしてこの「はりぼて」は、3作セットで第1位!と思っています。

「はりぼて」について2

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推し映画28-「フェアウェル」について

推し映画28-「フェアウェル」について

ルル・ワン監督作品「フェアウェル」は私にとって、ちょっと特別な映画になりました。他の作品と同じフィールドには置けないなと感じています。主人公と祖母の関係性に、自分自身を重ねすぎてしまったからです。
オークワフィナ演じる主人公ビリーと、その祖母ナイナイが、まるで私と、今は亡き祖母の関係のようで、鑑賞中もずっと不思議な気分でした。一番愛していたし、愛されていた自覚があったから、感情移入してしまい、まる

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推し映画26-「ガザ・サーフ・クラブ」について

推し映画26-「ガザ・サーフ・クラブ」について

はじめて「イスラーム映画祭」で鑑賞しました。情けないほど中東情勢に本当に疎い私は、昨年までこの映画祭に興味を持ちつつも(自分には縁のないもの)として触れてきませんでした。

けれど5月に開催された「ミニシアターエイドLIVE」で加藤るみさんが“国や社会情勢を取り上げた映画を観て勉強をするのが好き”と仰っていたのを思い出し、無知のままでいるより一歩を踏み出したい、映画の力を借りよう、と考えた次第です

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推し映画25-「TENET」とクリストファー・ノーラン監督作品について

推し映画25-「TENET」とクリストファー・ノーラン監督作品について

2020年9月18日公開の「TENET」を観てきました。
まず、何度かの延期を経て、無事に劇場公開に至ったことが本当に喜ばしいです。ずっと楽しみにしていたクリストファー・ノーラン監督の新作。よもや配信での公開になんてなった日には…と怯えていましたが「映画館で映画を観ること」にこだわり続けたノーラン監督の想いに、1ファンとして心から感謝しています。
このnoteのトップ画像は、「TENET」のフライ

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推し映画24-「ハニーランド 永遠の谷」とドキュメンタリー映画

推し映画24-「ハニーランド 永遠の谷」とドキュメンタリー映画

元町映画館で1週間限定上映だった「ハニーランド 永遠の谷」。ドキュメンタリー映画が好きなことと、幼馴染みが養蜂家なので興味があった、それだけの動機で選んだのですが、観に行って本当に良かったです。こんなに衝撃を受けると思っていませんでした。

「これは、本当にドキュメンタリー映画なのか?」と、開始3分頃からエンディングまで、ずっと不思議な気分に陥っていました。希有な体験でした。

実際に観ないと、な

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推し映画23-“映写機”シリーズと元町映画館10周年

推し映画23-“映写機”シリーズと元町映画館10周年

10年前の今日、神戸市の中心部にある元町商店街の真ん中に「元町映画館」が誕生しました。2020年8月21日が10歳の誕生日です。おめでとうございます!

身近に素晴らしいミニシアターがあることの幸福とありがたさを、日々実感しています。これからも末永く、映画を愛する人たちのオアシスでありますように。
追記:スタッフの方々の10周年に寄せたコメント、心に沁みます。

私自身は神戸に住んでそこそこ経ちま

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推し映画について語る-22:「侍の名のもとに~野球日本代表 侍ジャパンの800日~」

推し映画について語る-22:「侍の名のもとに~野球日本代表 侍ジャパンの800日~」

2020年2月7日からわずか2週間の限定公開だったドキュメンタリー映画「侍の名のもとに~野球日本代表 侍ジャパンの800日~」が、昨日からNetflixで配信スタートとなりました。これは本当に嬉しい! 何度もリピートしてしまっています。
私は広島出身なこともあり、生まれた時からカープファン、そしてプロ野球の、侍ジャパンのファンです。だからこの映画が楽しめたのか…というと、決してそれだけではなくて。

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伝えたい映画について語る-21:「ひろしま」

伝えたい映画について語る-21:「ひろしま」

今朝8時15分に、大阪に住む5歳の姪が黙祷したと聞いて、広島に住む父が「ありがとう」と言いました。「次の世代に“ヒロシマの記憶”を受け継いでくれて、ありがとう」という意味だと、私は受け止めています。
次世代にバトンを繋いでいくのが私たち3世の使命だと思い、昨年8月、広島の八丁座で観た映画「ひろしま」について記します。

※追記:今年も、8月7日〜13日まで、八丁座で「ひろしま」が上映されるようです

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推し映画について語る-20:「なぜ君は総理大臣になれないのか」

推し映画について語る-20:「なぜ君は総理大臣になれないのか」

やっと、この作品について語ることができます。本当に嬉しい!ずっと、視聴できる日を心待ちにしていました。地元の映画館では上映が1ヶ月先になりそうだったので(掛かったら観に行きますよ!)、8月1日19時からのオンライン上映会が決まって本当に嬉しかったのです。

ドキュメンタリー映画が大好きです。2時間前後の尺に収まりきらない“生身の人間の”メッセージが溢れていて、観るたびに新たな発見や学びがあるからで

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推し映画について語る-18:「孤狼の血」

推し映画について語る-18:「孤狼の血」

若手俳優では松坂桃李さんが一番好きです、演技力No.1だと思っています。そして役所広司さんの演技は何を観ても「最高!」としか思えず、日本映画界になくてはならない役者さんだと思っています。
そのおふたりの”異次元の演技のぶつかり合い”が存分に味わえる名作「孤狼の血」が、遂にNetflixで配信スタート。配信当日は嬉しすぎて、早速4周しました。改めて、「孤狼の血」への愛を綴りたいと思います。

推し映

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推し映画について語る-17:「レディ・プレイヤー1」

推し映画について語る-17:「レディ・プレイヤー1」

昨晩(2020年7月3日)、「金曜ロードSHOW!」で「レディ・プレイヤー1」が放送されました。2018年の公開時に劇場で観て、Netflixでも繰り返し視聴させてもらったのですが、1月に配信が終了してしまい切なかったので、めちゃくちゃ楽しみにしていました!

(久々にTVで視聴して、やっぱり1分1秒全シーンが好きだ!と思えたので、AmazonPrimeでHDを買いました。「俺はガンダムで行く」を

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推し映画について語る-16:「風の谷のナウシカ」

推し映画について語る-16:「風の谷のナウシカ」

実に3ヶ月振りの映画館でした。まるで初めて映画館を訪れたかのような、新鮮な気持ちでした。すこし緊張しましたが、率直に言うと、混んでいる電車に乗るよりも遥かに気楽に過ごせました。これからは毎週末の映画館通いを復活させたいです。
選んだ作品は、「一生に一度は、映画館でジブリを。」ということで、「風の谷のナウシカ」。映画館で鑑賞する価値を、しみじみ実感した2時間でした。

推し映画16:「風の谷のナウシ

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