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#44 ~エスカレーターから降りる子供たち~

ギフティッドチャイルドの中には、その才能が成績に反映される子供たちもいます。

その様な子供たちは、幼い頃からレベルが高いと言われる学校に通っていることも多く、

これは一見うらやましい状況に思えるかもしれないのですが....


そんなに甘くないのがギフティッド子育て!

途中でエスカレーターから降りてしまう子供たち。。。結構います💦

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こんな時は保護者も不安でいっぱい。

「せっかく入学したのに」

「学費も払ったのに」

「これからどうするつもり?」

私も最初は相当こたえました。


エスカレーターから降りた原因がはっきりしていて、学校とも連携が取れる場合はまだ良いのですが、

複数の事柄が複雑に絡み合っていたり、日々のムリの積み重ねだったりで、

子供自身も説明出来なかったりすると、保護者の心配はますます大きくなります。


ただ、ここで忘れてはならないのは、一番不安を感じているのは子供であると言うこと。

そんな時は、原点から考えることも大切と感じています。

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「なぜ学校に通学しないといけないのか」

・勉強が遅れるから?

現在は、保護者が育った時代と違い、通信制の学校も、ホームスクーリングの子供も増えてきました。

オンラインでは海外の教育サイトも充実しており、

中には学校よりも濃い内容が学べるものもあります。


・コミュニケーションが学べないから?

学校は勉強だけでなくコミュニケーションスキルを磨く場所と言われたりしますね。

ただ、余りに精神年齢がクラスメイトとかけ離れている場合や、理不尽な扱いがある場合は、人間関係に疲れるばかりで、コミュニケーションを学ぶのは難しいことも。

コミュニケーションにネガティブなイメージを植え付けられることは、その後の成長には大きなマイナス。

無理してエスカレーターに乗り続ける期間が長いほど、その後の回復には時間がかかることもあります。

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それでなくても、同級生と興味関心や精神年齢が合わないため、学校に居場所を作るのが難しいギフティッドチャイルド。

運よく、心を許せる先生や友達、面白い授業や活動に出会えればラッキーですが、

そうでない場合や、自分の気持ちばかりが搾取されてしまう場合は、
登校の意義がわからなくなることも。


更に、ギフティッドチャイルドは、基本的に平等に敏感で平和主義。

「人との競争や評価には興味が無い」子供も多いです。

ところが、レベルが高いと言われている学校では、人との競争が日常茶飯事であることも。

ただ好きだからやっていることに対してライバル視されたり、望まない土俵に乗せられたりすることは、かなりキツイ!

時に傷ついたりします。

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幼い時に良い学校に行っていなくても、

たとえエスカレーターから降りてしまっても、

それで「人生が終わるか?」と言うと、そうでもない。

それよりも、合わない環境でエネルギーを使い果たしてしまうことのほうが将来に関わることもある。


これからの時代は自分の頭で考えることがとても大切!

思考停止で「普通はそうだから」は、通用しないかもしれません。


「自分の頭で考え、心で感じて、危険には警鐘を鳴らすことが出来る」

これはとても健全なことではないでしょうか。

保護者も少しだけ視点を変えて、お子さまの良い部分に目を向けて行きましょう!


ご覧いただきありがとうございます。
ギフティッドチャイルドの子育て、不登校、留学を通して我が家が選択してきたアレコレを綴っています。

#15 ~学年相当より早く走ってはならない!?~

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