#67 ~学ぶことで悲しみを減らせる?ポロっと出た本音で事態が好転した話!ギフティッド(ギフテッド)~
最初に、
#66 ~保護者がホッとできる場所が子どももホッと出来る?~が、
#しゃかせん/社会人先生🌈担任になって欲しい✅に追加されました。
他にもいくつもの記事を取り上げていただき、ありがとうございます!
きしゃこく先生、読んでくださるみなさま、心より感謝しています(^^♪
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さて、社会理解が進んでいない特性を持った子どもを育てる場合に、想定を超える出来事が起こることは、これまでもお話ししてきました。
理解を得られるまでの道のりは長く、時に誤解を受けたり、心無い対応があったりするかもしれません。
その中で、今日は「ポロっと出てしまった本音で事態が好転した話」をしたいと思います。
食物アレルギーの子どもの宿泊事情
我が子が幼い頃はアレルギーに対する誤解も根強く、特に多くの事前準備を必要とする宿泊は、時間的にも精神的にも金銭的にも大事業でした。
「先生方にご負担を掛けずに、子どもの命を守って参加するため」
「アレルギーで何かを諦めないため」
親として何ができるか試行錯誤の連続。
「我が子が受け入れていただけるか」毎回緊張しながらアポイントを取ったものです。
そんな私に優しい言葉掛けをしてくださったのが、いくつものホテルの担当者。
「お子さまだけ別メニューでは気の毒ですよ。別に調理するから大丈夫です」
宿泊当日の子ども本人にも優しい声掛けをしてくださり、どれほど安堵したことでしょう。
ご協力をいただいたみなさまには今でも感謝しています(^^♪
そして時代は進み、アレルギーの社会理解も進み、我が子の症状もだいぶ改善してきた頃、その出来事は起こりました。
もう一つの特性凸凹ギフティッド
凸の部分の特性が幸いし、ある分野の代表になった時の事です。
代表合宿のホテルから「アレルギーは既往歴まで正確に記載するように」と書類を渡された数日後、下記の連絡が来ました。
「食事は出せない」
「箸一膳として提供出来ない」
「レストランは入室禁止」
まさか?
アレルギー対応が当たり前になった今の時代に?
ずっと症状が重かった頃にも、こんな対応はされたことがありません。
すぐに何か所かのアレルギー相談にも問い合わせましたが、そのような対応は見たことも聞いたことも無いとのこと。
早速、ホテルに問い合わせてみることにしました。
すると、排除する気満々の担当者は、開口一番慇懃な態度で言いました。
「お客様の命を守るためです。」
「症状も昔とは違いますし、今までの宿泊でも一度も発症したことは無いので、ご安心いただけませんか。」
「お客様の命を守るためです。」
「ファミレスやファストフード店で食事をしますが、症状が出たことはありません。レストランへ入るだけで症状が出るなんてことは考えられないのですが。」
「お客様の命を守るためです。」
「割り箸も出せないのでしょうか?」
「お客様の命を守るためです。」
。。。。。。。。
それ以外の言葉を発さないのです。
私には、そのどれもが
「ホテルを守るためです」に聞こえました。
今までの経験から、感情的にならずに交渉することには慣れていた私でしたが、この様な対話にもならない対応には少なからずショックを受けました。
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自己肯定感が簡単には上がらない我が子。
せっかく本人の努力で手にした貴重な機会を、こんなおかしな要求で黒歴史にして欲しくない。
私は担当者に質問しました。
「これまで学校単位での宿泊があった時、アレルギーの生徒はどうしていましたか」
するとホテルの担当者は言いました。
「コンビニ弁当などを、一人で部屋で食べることに納得していた」
こんな内容を、どや顔で顧客に伝えられるホテルって💦
全員がレストランで食事と会話を楽しむ中ひとりで?
子どもが納得している?
対話できないその対応に心が折れただけでは?
コンビニの割り箸はOKですか?
悲しいことに、
ギフティッドと同じく不登校も多いと聞くのが、重度のアレルギーチャイルド。
自分の努力ではどうしようもないことで、対話すら拒まれ、このような扱いを受けた子どもたちは、どれほどの無力感を持つことでしょう。
次に担当者から「お客様の命を守るためです」が出たその瞬間!
思わず口から出てしましました。
「心が死ぬわ」
するとその時です。
こちらの話を一切聞く耳を持たなかった担当者の言葉が、ハタと止まったのは。
それからは急に流れが変わり、対話が出来るようになりました。
いったい何が担当者の心に響いたのか。。。
結局、食事は持ち込みにしましたが、レストランは入室OKになりました。
その後も、自己責任の書類にサインさせられ、真夏の宿泊でエアコンが使えず、電子レンジフロア全体の電気が消されていて食事が温められずと、残念なオペレーションはありましたが、そんな中で最初の一歩を踏み出してくださったことには感謝しています。
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同じ○○と言っても十人十色!
間違った先入観で、画一的な排除だけはしてほしくない。
その後「心が死ぬわ」は、アレルギーの会で共感の嵐に(笑)
今でも悲しい思いをしている親子がいかに多いかを再認識し、海外生活では考えられなかった事態に、逆カルチャーショックを受けた出来事でした。
知らないと言うことが差別や排除を産み出す
学ぶことで悲しみを減らすことが出来る
本当の意味でバリアフリーな社会になることを願っています。
ご覧いただきありがとうございます。
ギフティッドチャイルドの子育て、不登校、留学を通して我が家が選択してきたアレコレを綴っています。
心地よいペースで公開したいと考えています。
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