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【メンタル②】突発性難聴とメニエールから立ち直るきっかけ

私は今メンタルヘルスカウンセラーの資格取得に向けて勉強中です。きっかけは、自分が突発性難聴になったことでした。その後メニエールにもなって、会社を休まざるを得なくなりました。

そんな私が、これまでどのように回復してきたのか、記しておきたいと思います。

突発性難聴になって半年、ちょっと無理をすると内耳が腫れてくる耳と、めまいの兆候。
もう普通の会社員生活は送れないのではないかと自分に失望していました。


何科にいけばいいの?

突発性難聴を治すには、まず耳鼻科だというのはわかります。最初の病院で、ステロイドを処方してもらって、ひたすら休むように医者から言われたのですが、私の心の中では「ステロイドって怖い」という漠然とした思いがありました。
そこで親を始め、色々人に相談したり、ネットで調べてみると、ステロイドは免疫下がるしあまり使い続けるのは良くないと思ったのです。

そこで、めまいの専門医という病院を見つけていってみると「ステロイドはすぐやめたほうがいい!運動で治る」と言われ、普段からあまり薬を飲まない私は、やっぱりそうかと思い、途中で飲むのをやめてしまいました。(それでもやはり、初期対応にはステロイドは必要と今は思っています。)

そこからはカイロや中国式、身体を緩める整体、酵素風呂、鍼、お灸と、兎に角思いつくものはなんでもやりました。ですがなかなか耳の腫れは引きません。施術が終わるたび、お店の人から
「どうですか?よくなりました?」
と聞かれ、
「はぁ、良くなった気がします」
と答えていましたが、心の中では
(また、だめだったか)
と、がっかりしていました。

めまい専門医の病院も何回か行ったのですが、目を瞑ってフラフラな状態で足踏みさせられたりして、なんだかなぁと思いながら通っていました。

長い目で見て、自分の中では、1番良かったなと思ったのは毎朝30分の散歩です。これは適度な運動であるとともに、何より朝日を浴びることが良かったのだと思います。ちょうどコロナ禍で、リモートワークが続いていたので、この習慣は大切でした。

1ヶ月ほどして耳の腫れも、めまいもでなくなり、

「やった!打ち勝った!」

とその時は思ってました。

再発は突然やってくる

それから1ヶ月後、耳の腫れと共にめまいは再びやってきました。

打ち勝ったと思っていたので、がっかりです。

今度も左耳はものすごく腫れて聞こえなくなったので、背に腹は代えられないと、やむなく耳鼻科に行くことにしました。

前に行った耳鼻科は途中でやめてしまったので行きづらく、別の耳鼻科です。
そこは典型的な『薬出しとくね系』の医者で、たくさん(ほんとに買い物ぶくろいっぱい)薬は出されるけど、それは対処療法でしかなく、めまいの出る体質そのものを治すことはできませんでした。

いつめまいになるのかビクビクしながら過ごすのはかなり辛いし、たぶん仕事にならない。

そこで、今度は漢方を処方してくれる医者のところに行きました。

毎日、漢方飲みながら散歩も続け、めまいになりそうになったら耳鼻科で処方された薬を飲む。

そんな生活が続きました。

結局はストレスなのか?

そんなだましだましの生活で、半年後にまた、めまいがひどくなって再度の1ヶ月の休暇を取ることに。
ついに、今までの営業職をやめる決断をしました。

そこから、めまいは一切出なくなりました。

結局は、ストレスだったのかも知れません。もしくは海外出張がなくなったから。今も理由はわかりません。

ただ、辞める決断をしたときには、ほっとしたように思います。

こんなところで負けてたまるか

当時の私は、営業を諦めるということは会社員としての人生を諦めることだと思っていました。
これで、出世の道は絶たれたと感じ、ショックでした。

しかし、ある講演を聞いていた時に、
「こんなところで負けてたまるか」
と話して逆境から立ち直った人の話を聞いて、私の中でくすぶっていた心が沸き立ちました。

そうだ、私にやれることがあるはずだ!

この半年くらい、体調不良で悩んでいる私のところに、同じように仕事の大変さで悩んでいる人がたくさん話にきてくれました。
みんな疲れ切っていて、ストレスを抱えているように見えました。

そこで私は部門長に提案し、組織の活性化と業務の効率化を行うことにしました。

今までとは違う、より自分らしい方法で、会社に貢献する手段を見つけたのです。

その取り組みは、100人を超える組織全体を巻き込んで大きな活動となり、社内表彰も受けました。

そこから、私の会社人生は大きく転換することになるのです。

病気にならなかったら、私は今でも営業を続けていたと思います。そして心身をすり減らして会社に貢献していたでしょう。

それは、評価に値することかも知れませんが、誰のための人生だったのか、わかりません。

世の中には、会社で求められることとやりたいことが一致している人もいて、充実感を感じられる人もいるのだと思いますが、私はそうではないと思っています。

このことは、若いうちはあまり気にならなかったのですが、より会社と一体となる役職になるにつれて、感じられることです。

突発性難聴とめまいは、私にとっては自分の生き方が自分らしさと合致しているのか、それを示すバロメーターなのかも知れません。

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