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ハイヒールを履いて

ハイヒールを履いたことがない人はごめんなさい、今日はハイヒールの話をしますね、

全く、ハイヒールというのはだいぶ私の足をいじめる。靴擦れが起きなかったことは無いというくらい、足のどこかしらが擦りむけるのは毎度のこと。

歩き方が悪いのか、サイズが合っていないのかは分かってないけれど、とにかく擦りむける。

それなのに、私はハイヒールを履いた時の気持ちが忘れられない。ハイヒールのかかとが高いほど私の志も高く、気持ちまで背伸びする。

ジャケットと合わせるともう、さながらキャリアウーマン…

私がハイヒールを好きになったのは、大好きなセックス・アンド・ザ・シティから。

主人公のキャリーは金欠になろうがお構い無しに、ブランドのハイヒールを買い、凹んだ時にはハイヒールを買い、雨の日も雪の日もハイヒールを履く。

毎回10cmくらいのハイヒールを履くもんだから、足は痛くないのか、どうして転ばないのかなんて毎回細い足で歩いていく彼女を見て思う。

ただ、彼女に憧れてハイヒールを履いてみたとき、彼女の気持ちが分かったような気がした。こんな気持ちでハイヒールを愛していたのか!ってさ

ハイヒールを履いて街を歩くと、聞こえてくる自分の足音に胸が弾む。歩を進めたくなる、人生ごと。

あぁ、ハイヒールを好きでよかった。

今私はハイヒールをたったの2足だけ大切にしていて、明日は履いて出かける予定。昨日も履いて、いっぱい靴擦れした…

でも、ハイヒールを履いた時の気持ちの高ぶりは何にも変えられない。さて、明日もハイヒールと一緒に。


ー#62 ハイヒールを履いて

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