見出し画像

2024年 アイアンマンジャパンみなみ北海道レポート 準備編(競技以外)


はじめに

レース編に引き続き、準備編です。
旅自体の手配やトランジションに預ける荷物、補給など。
私はかなり心配性なので、楽天家タイプの人にはそこまで参考にならないかもしれません。
長くなりそうなので、競技以外と競技部分に記事を分けます。

絶対に必要

これは間違いなく、「アイアンマン複数回経験者」です。
1回ではなく複数回なことがポイントです。
過去の事例を元にその場の最適解を導き出してくれるからです。

国内レースとアイアンマン(少なくとも今回のアイアンマン)では、勝手が違います。
特にトランジションエリアで受け取るバイクギアバッグやランギアバッグは何を入れていいか戸惑います。
アスリートガイドも決して親切とは言えない内容構成になっているので、アイアンマン経験者がいるかどうかで精神的な安定が大きく変わってきます。

私自身、他者とのコミュニケーションが苦手だから一人でもできる競技が好きなのに、今回ばかりはそうも言っていられませんでした。
どんな手段を使ってでも、必ず経験者の方と繋がるようにしましょう。

同行させていただいた皆様、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
この感謝を私が次の人達に返していければと思っています。

移動と荷物

移動手段としては、
・飛行機
・新幹線
・フェリー
があるかと思います。函館についてからはまたそこで
・レンタカー
・公共交通機関
といった手段が必要になります。

今回私は
飛行機+到着日と帰宅日のみレンタカー
を選択しました(住まいは千葉県の船橋です)。

理由は単純で、たまたまANAのマイルが溜まっていたので往復の交通費がかからない手段を選択しました。
マイルがなければ東京駅から新幹線だったと思います。4時間かからず函館北斗駅に着くみたいなので、飛行機乗るまでの前後時間を考えたら所要時間はそこまで大きく変わらないのかな?と思いました。

ただ、自転車運搬方法によっても選択肢が変わってくるので、どれが正解とかはないのかなと。

私はオーストリッチのOS-500という分厚いソフト輪行バッグを使いました。以下の内容は全てOS-500を使用した場合での話となります。
※ハードタイプは高いので、遠征してまでトライアスロンや自転車レースに出ようと思わなくなる可能性を考えて買えませんでした。買えばよかったです。

私の自転車は54サイズのCAAD8で、DHバー、サドル、ペダルを外してOS-500にイン。シートポストを外すと、リアディレイラーの位置が外側にきすぎてチャックを閉められなくなったため、サドルのみ外す処置をしています。

OS-500の中は自転車の隙間に空きスペースが沢山あるので、衣服やランニングシューズ、サンダル、ビンディングシューズ、ヘルメット、ウェットスーツ、DHバーを放り込んでキャリーバッグ代わりにしました。
まだまだ入りそうだったので、空港で超過料金を許容できるならばOS-500とトライアスロン用リュックだけで行けると思います。
増えた荷物は参加賞でもらえるリュックで補いましょう

この場合の荷物は挫けるくらい重いです。
行きは在来線(新京成線+京成線で羽田空港まで)、帰りは家族に車で迎えに来てもらいました。
この在来線移動が辛く……アイアンマンの参加費や滞在費諸々を考えればタクシー代は誤差なので、家から空港までタクシーを使ってしまうのも全然ありですし、気持ち的にも手段的にも一番楽だと思います。

ちなみに空港からレンタカー屋さんは、スタッフがマイクロバスで行きも帰りも送迎してくれるので安心です。
車はN-BOXでも十分みたいですが、私は行きはCX-5、帰りはシエンタを借りました。

結論としては、自転車を配送しない前提で考えた場合
家→空港:タクシー
空港→宿:レンタカー(観光に使えるから)orタクシー(金があるならタクシーを観光に使う)
宿→空港:レンタカー(観光に使えるから)orタクシー(金があるならタクシーを観光に使う)
空港→家:タクシー
が一番頭使わなくて済みます。

滞在中は大会関係はシャトルバスですし、函館市内観光であれば路面電車と路線バスの共通チケットを買うのが安くて楽しくておすすめです
函館市内の外もあちこち行きたいなら、レンタカーやカーシェアで良いでしょう。在来線は本数が少ないのでヤキモキします。

宿

選択肢としては
・函館駅周辺(大会の無料バスがあるため)
・湯の川温泉周辺(大会の無料バスがあるため)
・北斗市(選手受付やT1が近い)
・木古内町(ゴール地点から近く、預けていた荷物のピックアップに近い)
があるかと思います。

私は函館駅周辺を選択しました。理由としては、一番情報が集めやすいと思ったからです。結果的に正解だったと思います。
函館駅周辺の宿を取るのであれば、可能な限り駅近くにして損はありません。バスが文字とおり駅前から出るからです。お金考えなければ駅前のルートインで良いです。思考の余地なし。

ちなみに、大会側が提携したホテルのリストをアップしていましたが、そもそもアップしてくれるのが遅いのと、そこまで意味があるものとは思えませんでした。私が取った東横INN函館駅前朝市も提携ホテルではなかったですが、何の問題もありませんでした。しかしホテル側が迷惑に思っていた可能性は大いにあります。

他の選択肢ですが、正直観光面や移動手段という点でも微妙かな……と。
湯の川温泉周辺は、家族旅行も兼ねているならありです。ただ、別行動は増えることになりそうなので、パートナーも運転できることが前提にはなりそうかと。

北斗市は前述の理由でほぼ無し。宿も宿検索プラットフォームにひっかからなそうなものばかりなんじゃないかな……あと大会スタッフが押さえている可能性があります。
言ってしまえば受け付けとT1が近いだけなので、観光も食事もどうでもいい。競技だけ全力な人の選択肢かと。

木古内町はちょっと有りかもしれません。
というのも、バイクピックアップは大会当日18〜21時もしくは大会翌日の8〜12時というスケジュールでした。
函館駅方面に宿を取っている場合、バイクのあるT2から30km以上の移動を競技後に強いられます。
荷物も多いので、家族が別途運んでくれるのであれば無しではないですが、基本的に諦めて翌日ピックアップになります。
しかし、木古内町に宿を取っていれば、バイクピックアップを済ませて片付けをその日のうちに済ませることができます。
後述するパーソナルニーズバッグの回収は大会翌日のみにはなりますが、木古内小学校の体育館で8時から回収可能なので、観光スケジュールにほぼ影響を及ぼしません。
とはいえ、木古内町宿泊は最終日特化でしかありません。
当日もスタート会場までは遠いですし、観光拠点としても微妙なところ……宿泊施設もagodaとかでは出てこなそう。

結論としては
ルートイングランティア函館駅前で木曜日から月or火曜日まで予約。
以上。取れなかったら機械的に時点で近いところを選ぶ。
競技以外のことは考えるのやめましょう。

服装

9月中旬の函館は、朝と夜は16〜18℃、日中はMAX26℃くらいの印象。
日中は日差しがあると暑いのですが、気温自体は低いので日傘があるとずっと快適に過ごせます。マストアイテムとして推したいくらいです。
しかしトライアスリートは本当に日焼けを気にしないので日傘していると浮きます。

ダウンまではいらないですが、長袖パーカーくらいはあったほうが良いです。
自転車用のコンパクトなウィンドブレーカーでも良いでしょう。
寒がりならユニクロのウルトラライトダウンを持っていけば十分。
私は夜の函館山に半袖で行って後悔したくらいで、競技後にパーカーを着た以外は半袖でした。

宿にはコインランドリーがあるはずなので服は着ているものとプラスして2日分あれば良いと思います。
私は木曜から月曜まで函館にいましたが、3回ほど洗濯+乾燥を行いました。家に着いてからが楽です。
コインランドリーが無いような宿は選んではいけません。

運動着ですが、大会当日のウェア流用でも良いですが、函館宿泊の場合、前日にT1の北斗市まで11km程自転車を漕ぐ必要があります(配送サービス利用者も何故か一回ホテルまでバイクを自走で持ち帰ることを強いられました。改善求む)。
私は普段着で行きましたが、組み上げたバイクの調子やポジションをチェックしたいのであれば、それ用にウェアが1セットあって良いと思います。

ウェットスーツは大会前日の試泳でドロドロになります。シャワーなんてものは1500人弱を捌く大会においては準備不可能なようです。
宿についてからシャワーで流して、バスタオルで裏表拭き上げて干しておきましょう。これは競技後も同じ。

結論としては
着ている服+2日分の服+長袖一着+競技用のウェア+バイク預け入れ用のウェア+ウェットスーツ+試泳用のウェア(私は普通の競泳水着で済ませた)
以上。

食事

ラビスタや函館国際ホテルに泊まっていない限りは、ビジネスホテルの朝食ビュッフェで済ませるのは愚です。あまりにも函館をないがしろにしている。ただ、ビュッフェも少しだけ地場のものが出るのでそれを食べるのは有りです。

市場は6時や6時半に当たり前のようにオープンする飲食店があります。
海鮮を喰らいましょう。
昼はだいたい会場近くにいるので食事ブースやセイコーマートで済ませることになるかと思います。
晩御飯はお任せしますが、私は五島軒のカレーとラッキーピエロをひたすら食べていました。

この項の冒頭で話したラビスタと函館国際ホテルですが、朝食ビュッフェで新鮮な海鮮が食べ放題です。
ただ、めっっっっっちゃ混みます。
大会と関係ない観光で以前ラビスタに泊まった時、混みすぎている朝食会場を見て馬鹿らしくなりそのまま市場に海鮮丼を食べに行きました。
ただこの2ホテルは駅から結構距離がありますので、大会用にはおすすめしないかな……

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?