教育を考える―生きていける人間を育てるということ
12/22(木):教育を考える⑪
今日も覗いてくださってありがとうございます。
今日も大村はま先生の言葉から、教育・子育てについて考えていきましょう。
今回ご紹介する文章は、前回のものとつながっている感じの内容になりますが、是非子育て中の保護者さんに読んで欲しい、はま先生からの厳しく温かい教えです。
以上紹介したのは、はま先生がお母さん宛に語ったもの。でもこれはお父さんでもお母さんでも、また教師でも心に刻んでおくべきことではないかと思います。
自分の子どもだから、親子だから、家族だから…そんな関係性の中で、言っていい言葉と言わなくていい言葉、言ってはいけない言葉の垣根を踏み越えてしまうことが往々にしてあるのではないでしょうか。どこかで「家族だから分かってくれる」「親だから言えること」なんて自分で言い訳をして、子どもに甘えてしまう親の姿は、保育士をしていたときにも沢山見てきました。
「子どもに「大好き」なんて言ってもらえたら安心。」
「子どもが自立しようとすると寂しくて、失敗を望んでしまう。失敗すれば子どもは自分を頼ってくるから…」
これは私が担任していた子どもたちの保護者さんから聞いた言葉たち。
子どもにすくすくと育ってほしいと願いながら、子どもが親の範囲から離れてしまうことに焦りを感じてしまう。そして自分で考えた末の子どもの失敗は「ほら!お母さんの言ったとおりにした方が良かったでしょう?」なんて内心喜んでしまう…そんな保護者の気持ち。
本音なんだと思います。
一生懸命子育てをしてきて子どもの姿こそが自分の存在意義のように感じている保護者さんは少なくなく、子どもが自立されてしまうと寂しさを感じる。
はま先生の言葉も私の言葉も、机上の空論なのでしょう。彼女は生涯独身で、私も妊活中の身…親の気持ちは本当には理解できないのが本音です。理想論を発信して申し訳ない。
でもどうか子どもを育てる保護者さんたちが、我が子の将来を想像して、一人で歩ける我が子を、「親がいないと怖くて一歩も踏み出せない」なんて大人にしないために、どうか踏ん張って先を見据えて欲しいと思います。