子育て知恵袋―子どもの日?端午の節句?
2023/5/2(火):子育て知恵袋㉗
連休スタートですね✨
お休みの今日までの日々、お疲れ様です。
今夜から本格スタート!な今夜から家族サービスなども大変かな?
体調整えながら、楽しい時間を過ごしましょうね。
はじめに
さて!お休み前の今日の投稿は、連休のうちの一日「子どもの日」について。
なんとなく連休中の一つ…といったイメージですが、この日ってそんな日だったのかな?ということ、少しのぞき見して行きませんか?
端午の節句?子どもの日?
何だか5月5日は「端午の節句」といったり「子どもの日」といったり…「で、どっちなん?」と訳が分からなくなっていませんか?
本来、端午の節句と子どもの日は別のもの。
「端午の節句」は「桃の節句」の男の子版、男の子の健やかな成長を祈念する日です。
ところが1948年に5月5日を「子どもの人格を重んじ、子どもの幸福を図るとともに母に感謝する日」として「子どもの日」が制定された為、今では5月5日は子ども全体の健やかな成長を祝う日…という意味合いになりました。
ですので、「何が違うの?」と言えば、伝統行事と国民の祝日という違いが大きいかな?と思います。
ここでは、本来の端午の節句について知識を深めていきたいと思います。
こいのぼり
「滝をのぼった鯉が天に登り、竜となった」という中国の「登竜門」伝説から、たくましく育ってほしいという立身出世の願いを込めて、こいのぼりを飾る風習ができました。
また鯉は清流はもちろん、泥水でも生きていける生命力の強さをもっていることも「強さ」「たくましさ」の象徴とされる一つのようです。
こいのぼりはそれぞれ
「黒」:お父さん「大黒柱」
「赤」:お母さん「生命」
「青」:子ども「成長」
「先端の矢車」:武将の弓に由来するとされており、カラカラと音を立てる様子から、神様に見つけてもらえる…と言われています。
「吹き流し」:黒いこいの上についているカラフルな飾りは、中国の「五行」を表現。「世の中のすべての物は、木(青)、火(赤)、土(黄)、金(白)、水(黒)の5つからなり、互いに影響を与え、循環する」という考えの元、子どもを魔の手から守る魔よけとしての意味が込められています。
しょうぶ
端午の節句に菖蒲湯に入る…というのはご存じでしょうか?勝負はきつい香りから中国で「邪気を払う薬草」とされています。その為、これからやって来る「暑い夏を乗り切れるように」という願いが込められて、菖蒲湯に入る習慣ができたといわれています。
また同様の理由から屋根につるして厄払いなどにも用いられます。
そして日本特有の理由としては「しょうぶ」という音から「勝負」「尚武」という言葉を連想されるため、子どもの健やかな成長を祈る…という意味合いも持っています。
兜・五月人形
子どもを災いから守るために飾られる。
兜・鎧:病気や事故を防ぐ
弓矢・太刀:邪気払い
五月人形はいずれも子どもに代わって災厄を引き受ける…という意味合いがある為、五月人形のおさがりをあげる、もらう…というのは避けた方が良いとされています。
柏餅・ちまき
柏の葉は、新しい目が育つまで落ちることはない…という特性から子孫繁栄につながる縁起の良い食べ物と言われています。「柏餅を食べると家系が途絶えることはない」と言われているそうです。
そして生粋の関西人の私も「ほんま?」な事実なのですが、柏餅は関東の風習で、関西はちまき…なのだとか。40歳の私ですら、学校給食ですら柏餅が出ていたと記憶していたので、「関西=ちまき」というのも言い切れない感はありますが、ちまきの由来も書いておきますね。
「政治家・詩人であった屈原という人物が身投げをした川に供養の思いを込めて投げ入れたのが、楝樹(せんだん)の葉で包んで糸で巻いた餅だった」という中国の故事から、災いを避けるためにちまきを食べる風習ができたそうです。