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徒然日記:至福の時間としばしのお別れ

12/2(金):日々の記録⑧
 体外受精がなかなか順調には進まないけれど、私たち夫婦は一緒に笑っている…それって何だかんだ幸せなんだろうと思いながら日々を過ごしています。夫婦でゲラゲラ笑えている日常は、きっと当たり前でなくかけがえのない時間なんだと。

 というのも、私が参考に見させて頂いていた妊活系のインスタグラマーさんが体外受精の只中に離婚されたことを知り…やっぱり不妊や妊活が原因の離婚はあるのだな…と何だか心がギューッとなりました。

 かく言う私も、流産する度に「私のせいで…」と思い離婚を夫に切り出した日々があったから。

 その都度気持ちを受け止めて、私との生活を続けてくれた。なんて、有難い夫なんだろう。日々の有難さを嚙みしめながら、今日と明日はとりあえずアホみたいな話して笑っていられますように。そして願わくばそんな日々を続けていけますように。

 さてさてそんな私の一人時間は、本を読むのが贅沢で幸せな時間。
 肌寒くなってきた今も、腰にひざ掛けを巻き、上から着るブランケットを着て、フードをかぶり、無印のあったかモコモコ靴下を履いて、温かドリンクを入れてベランダへ。
 (今日用意した書籍は、宇佐美まことの「骨を弔う」と大村はま先生の書籍たち。宇佐美まことは、ずいぶん前に夫から「一冊買ってあげる」と提案してもらって「記念に初めての作家さんを…」と買ってもらった一冊。ただ今再読中の作品で…そろそろ宇佐美作品の違う物も読んでみたいな…と欲が出るほどにゾクゾク面白い作品だ。)

 40歳の主婦がベランダでブランケットを着てモコモコ…外の人に見られたら、なかなか通報ものかも知れない「けったいな格好」だなぁ。 
 でも、私にとっては何物にも代えがたい幸せな時間。肌寒いので温かいドリンクが特に嬉しく、寒さから頭がキリっとクリアで本に集中できる感じがたまらなく好きな感覚。 しかも読書を終えて室内に入った時の「我が家の床暖、ぬくいわぁ~」な感じもたまらない。身体が冷えた夜の、「あぁ~!」って湯船に浸かる、あの感覚だ。

 このベランダ読書の時間は、夫を誘っても「寒いで?!」と返ってくるので、平日のみ実行する私一人が楽しむ時間だ。

 
でも、本日15時のおやつの時間あたり、少しの時間をベランダで過ごし悟った。

 …もう無理、限界や

さすがに寒かったのだ。突然やってきたお気に入りの場所での幸せ時間とのお別れ…それはちょっと寂しいものだった。
 さて、週明けからどうしようか…家のソファではちょっと文章への集中が違うのだ。 
 寒い時期でなくても、前の小学校から聞こえる子ども達の声をBGMに…邪魔するものはないけれど今の自分とかかわりのない刺激と空気がある、外なんだけど自分の家という安心感がある、家では感じない季節やにおいが感じられる…ベランダはそんな場所なのだ。 
 でもここまで寒くなってしまうと、妊活的にも不安になってくる。ちょっと残念だけど、明日からは室内での読書時間を楽しもうと思う。

 今年の最後を悟りながら本を読んでいると、雨戸を閉める音が聞こえてくる。時間は15時半をすぎたところ。
 お隣のおばあちゃんの寝る準備が始まる。今朝おうちにお邪魔してラインの使い方を教えてあげたおばあちゃん、私たち夫婦の妊活も気にかけてくれる、有難い年の離れたお友達だ。私たち夫婦とは生活リズムも全く違うけれど、困ったときに頼ってくれるのが嬉しい人。
 けったいな格好の主婦は、なかなかベランダから「お~い!誰」とは挨拶できないけれど、誰かの生活の音が何だか嬉しくて、子ども達の話し声も微笑ましい…そんな風に感じた冬の始まりだった。
 こんな当たり前に見える毎日。大切に続いていきますように。

 私たちの将来に、子どもがいるのかは分からないけれど、与えられ築いていく小さな幸せにニヤニヤしながら夫婦で目じりのしわを増やしていきたい。

今日はここまで!
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
寒くなってきました。むやみにベランダで読書などをして、風邪などひかれませんように…素敵な週末を(^-^)
…明日はお鍋だ!!

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