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子育て知恵袋―「幼稚園イヤ!」はお母さんからのリクエスト

2024/3/26(火):子育て知恵袋
 今日も覗いて下さってありがとうございます。
 火曜日!子どものこと、ちょっと立ち止まって考えていきましょう♪

 今日テーマにしたいのは、「行き渋り」について!
 3月末、入園や入学を控え、不安な保護者さんも少なくないのではないでしょうか?
 
 ここで、保育士・幼稚園教諭を経験した私の経験と、現場の先輩たちから学び、行きついた答えをお伝えしたい!
 子どもの良き渋りは、親のリクエストに応えている!! 
ということ!

 うん…行き渋りで苦労した保護者さんからしたら
「はぁ?!何言うてるん?」
な提言やと思います。
 
 でも、ほんまにそうなんです!
 子どもは、迎えに来た親の
「寂しくなかった?」
「かわいそうに…」
「お母さん居なくても平気やったん?(がっかり…)」
「寂しい思いさせてごめんね」
なんて言葉や表情に、
「お母さん(お父さん)は、寂しい方がいいんだ」
と何となく受け取り、寂しかったエピソードを話すようになります。

 私たち大人もそんなことありませんか?
 友達と旦那の愚痴を言い合っていると、普段は別に気になっていなかったところも
「そういえばうちの旦那もそういうこと言うわ!」
となり、腹が立っていなかったことに腹が立つようになる
「よく考えたらそれって…」
なんて、旦那の言動を悪く受け取ってしまう…
 そんな心理状態に子どももなっているのだということ。

 じゃあ、どうしたらいいの?
 我が子を心配するのはいけないこと?

 そうですよね…我が子が初めて自分の元を離れて新しい社会の中で生活しようとしている…それは、まだ経験していない私には計り知れないほどの思いでしょう。
 そしてどこかで泣かれると困るし辛いけど、自分を求めて欲しい気持ちもある…それが本音ではないでしょうか?

 でも、がんばって子どもではなく保護者さんが気持ちを切り替えて、寂しさを乗り越えて欲しい!

 ポイントは、質問の仕方です。
 気持ちのままに発している言葉を、少し工夫してみてください。
・「保育園、ママ(パパ)がいなくて、寂しくなかった?」
→「保育園、どんな遊びしたの?」
・「寂しい思いさせてごめんね」
→「保育園、おうちと違う遊びができて楽しいねぇ」
なんて声掛けにしてみませんか?
 
 子どもは大人の言葉や思いに敏感なもの。少し言葉の方向性を変えてあげること、表出する気持ちの伝え方を変えてあげることで、子どもの見える世界は大きく変化していきます。
 保護者さんが我が子との別れや罪悪感にどっぷり浸って「可哀そうな自分たち親子」モードに酔うことなく、
「新しい世界が広がった我が子、かっこいいやん」
くらいの気概で我が子を見つめ、園に送り出してあげてくださいね。

 …余談ですが、私が勤めていた保育園の男の子。入園からすぐに園に慣れて自由に遊んでいたのですが、お母さんが毎日のお迎えの時に
「寂しいのにがんばってくれたからご褒美で何かおやつ買って帰ろうか?」
なんて声をかけておられ、その子も
「うん、寂しいけど頑張った!チョコレート!」
と甘えておねだり。
 ご褒美のことを聞くと、
「寂しかったらチョコボール買ってくれるねん♡」
なんて、現金なものでした(笑)
 お母さんの中では、「寂しさに打ち震えながら健気に園で自分を待つ可哀そうな我が子」…でも現実はかなりたくましいものだったりするのです。

 どうぞ安心してください。子どもは思っているよりもたくましいものだから。
 大人がちょっとがんばって、子ども自身が「寂しかった」ではなく「楽しかった」の部分に焦点を当てられるように手助けしてあげてくださいね。

今日はここまで!
最後まで読んでくださってありがとうございました。
また明日!

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